イヴ・サンローランの「スキャンダルな」コレクション
先週から曇りがちですっきりしない天気が続くパリ。
青空だ♫と思っても急に雨が降ってきたり...。
雨だから...と外出も億劫になっていたのですが、これではいけない!と外に出ると
レインコートを着て楽しそうな近所のHくんとお姉ちゃんに遭遇。
その姿に元気をもらいました☆
という訳で、出かけたのは、楽しみにしていたモード展の一つ、パリ16区にある
イヴ・サンローランのアトリエを保存しているFondation Pierre Bergé - Yves Saint Laurent
(ピエール・ベルジェ イヴ・サン=ローラン財団)で只今開催中の
La collection du scandale, 1971(1971年スキャンダルなコレクション展)。
昨年伝記映画が2本を観たこともあり、より興味が湧いた「モード界の帝王」と言われた
ファッションデザイナー・ Yves Saint-Laurent(イヴ・サン=ローラン氏)。
今回の展覧会は、1971年1月29日に発表されたLibération(第二次世界大戦中のフランス国土
解放)というタイトルのコレクションの展示。
オートクチュールとプレタポルテの垣根をなくし、過去のエレガンスの概念を払拭したと
言われるコレクションだそうで、近代モード史にセンセーションを巻き起こすと同時に
サンローランの新しい方向性を見いだすきっかけになったコレクションなのだそうです。
(館内は撮影禁止のための以下の画像は、パンフレットと財団のオフィシャルサイトより)
そう広くはない展示スペースに丁寧な説明とたくさんの作品達が並べられ、いただいた
パンフの解説を読みながらゆっくり鑑賞。
スケッチとサンプル生地が貼られたスケッチブックや当時のイメージビデオ、ショーの様子
がスクリーン上映もされていました。
このスケッチがこういう服になるんだ〜と思うと、面白かったです。
特徴的に感じたのは、作品の多くに見られた大きく目立つ襟。
スーツはパンツスーツの方が好きな私は、エレガントなパンタロンスーツにうっとり♡
ジャケットの下はセクシーな見せブラを合わせていて、ジャケットを脱ぐとエレガントな
雰囲気からセクシーなスタイルに一変。
そしてちょうど今のトレンドが70年代ということもあり、今見ても楽しく、違和感が
ないものも。
例えば、シースルーの緩めのボウタイブラウスに太めのパンツスタイルなど、今すぐ着たい!
と思いました。
デコルテの開き具合とチョーカーもイイ感じ♡
こちらのドレスは真っ黒なリトルブラックドレスで、花柄ショールで華やかに。
そして今回の展覧会のポスターにもなっているグリーンのフォックスのハーフコート。
写真で見るよりも優しい緑でした。
着心地はどんな感じだろう?と、しばらく妄想しながら鑑賞。
イヴ・サン=ローランの作品を見ると、それまでなかったものを彼が創り出し、モード界を
牽引し、一つのスタイルとして確立し、それが今に至るまでも何度も繰り返され、
その年々のエスプリ、エッセンスを加えて変化しながらトレンドとして登場していることが
本当にスゴイと感じさせられます。
素敵なスタイルは歴史と一緒にずっと残っていくのだな、と。
雨がちで鬱々した気持ちになりがりだっただけに、素敵な洋服たちを間近で見たことで
テンションは上がり、元気になりました(^_^)v
太いパンツが履きたい...♡
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à demain(^.^)/~~
<info>
Fondation Pierre Bergé - Yves Saint Laurent
(ピエール・ベルジェ イヴ・サン=ローラン財団)
5 Avenue Marceau, 75116 Paris
*La collection du scandale, la collection Libération de 1971は2015年3月19日〜2015年7月19日まで。
http://www.fondation-pb-ysl.net/fr/Accueil-Fondation-Pierre-Berge-Yves-Saint-Laurent-575.html
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