Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

シャンティイ城(コンデ美術館)

今日はプチ旅行ブログの続きを☆

シャトーホテル・Tiara Chateau Hotel Mont Royal Chantilly (ティアラ シャトーホテル 

モン ロワイヤル シャンティイ)での滞在を楽しんだ後、一行が向かったのは

Château de Chantilly(シャンティイ城)

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駐車場に車を止め、モリモリに茂ったマロニエの大木の街路樹に花も鈴なりな様子を

見ながら約徒歩10分、目の前に想像以上のお城と庭園が広がって、まずはその大きさに

びっくり(@_@。

お堀には、白鳥と鴨が仲良く遊泳中。

門にはMusée Condé(コンデ美術館)とありましたが、それもお城に入って納得!

城内はフランス屈指の美術コレクションで埋め尽くされていました。

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このお城の歴史は長いのですが、現在のお城の基礎部分を築いたのが14世紀のフランスの

大法官、Pierre d'Orgements(ピエール・ドルジュモン)。

16世紀にはConnétable Anne de Montmorency(アンヌ・ド・モンモランシー大元帥)の手に渡り、

その後モンモランシー家との婚姻によりBourbon-Condé(ブルボン=コンデ)家が、19世紀まで

シャンティイ城を守りました。

(正面入口には、そのアンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像が)

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シャンティイの最後の城主となったのがHenri D'Orléans(アンリ・ドルレアン)こと、

Duc d'Aumale(オーマル公爵)

1822年、オーマル公はフランス最後の王・Louis-Philippe(ルイ=フィリップ)の5番目の息子。

大伯父のDuc de Bourbon(ブルボン公)が急逝したことで、オーマル公は8歳でシャンティイ城

を相続。

Henti d'Orléans Dux d'Aumale-P1040533.jpg

と言ったお城のあらましから、展示された美術品を詳細に説明してくれるオーディオガイドを

無料で借りれます。(日本語あり)

全部を聞く場合はそれなりに時間を確保しないとです。

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オーマル公が相続したシャンティイ城ですが、フランス革命期に多くを破壊され、

コレクションも政府に没収され、アルジェリア総督であったオーマル公はイギリスへ亡命。

が、王政復古時代にお城はブルボン=コンデ家の所有に戻ります。

しかし、度重なる政権交代で改修工事が本格的に着工するのは、オーマル公が20年以上にも

及ぶイギリスでの亡命生活後、1871年にフランスに帰国した後でした。

オーマル公の波乱の人生にビックリしながら、オーディオガイドに聴き入りました。

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お城は、かつての城主・モンモランシー大元帥が生きた、フランス・ルネサンス時代に

インスピレーションを得た「新ルネサンス様式」。

入口のモンモランシー大元帥の騎馬像は、「アンヌ・ド・モンモランシー、此処、

改築されし自らの居城の前にあり」と記されていることからも、オーマル公による

モンモランシー大元帥への想いがこもった大改修工事だったのでは?と言われてます。

では、珠玉のコレクション鑑賞へ。(写真撮影可)

ここは図書館。

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国立図書館に次いでフランス第二の地位を誇る図書館で、300点以上の彩色装飾の写本を含む

700点の写本、3万冊の蔵書を所蔵☆

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鹿のギャラリー☆

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貴族の娯楽、狩猟。

ライオンの剥製の迫力にはこれまたビックリ(@_@。

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美しい居室☆

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「小猿の間」は18世紀様式の室内装飾を施した唯一の部屋。

雄猿と雌猿が貴族のように娯楽を楽しむ、少し自虐的な様子を描いたパネルで覆われています。

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クールエの部屋にはフランス国王、王妃の肖像画がズラリ!

アントワネットはすぐわかる・・・。

音楽の間には、キレイなハープ。

庭を覗くとこの日もお手入れする人の姿。お城、大邸宅は管理が大変だな...と。

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欲しい...。あまりの大きさに溜め息が漏れてしまったピンクダイヤ。

いいもの見せていただきました♥︎

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レース好きとしては、思わず見入ってしまった美しいレース♥︎

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自然光を取り込んだ絵画のギャラリー☆

オーマル公は、寄贈に当たって展示方法を変更しないことを遺言書に記したそう。

オーマル公が、この配置でこの絵を見ていた...と思うと、やはり感慨深いものがあります。

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小さな作品ですが、ラファエロなどが普通に展示されて...。

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このラファエロの「ロゼッタの聖母」は、紛失したオリジナルの複製と思われていたそうですが

1979年にローマのボルゲーゼ美術館の目録番号によって、これが原画と認められたそう!

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宗教画を居室に飾るという試みも当時は斬新だったそう。

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こんなに素晴らしいコレクションを持ったオーマル公ですが、1880年代に入ると、政情は

王族に厳しいものとなり、オーマル公は自らとコレクションの安全と名誉を守るため、

領地とその内部にある美術品をすべてを一般に公開することを前提にフランス学士院に寄贈

しました。

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但し「絶対に陳列品の配置を変えないこと」に加えて「コレクションの貸出を禁止する」

という条件付きで。

そのお陰で今日でもこうして当時のままの雰囲気の中で貴重な美術品の数々を間近に観れる

ことは素晴らしいと感じた充実のひと時でした。

おまけのパリは、「小さな楽しみです」Belle et Bonneで☆

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-619.html

à demain(^.^)/~~

 

 

<info>

Château de Chantilly - Musée Condé(シャンティイ城、コンデ美術館)

Château de Chantilly, 60500 Chantilly

03 44 27 31 80

http://www.domainedechantilly.com/fr/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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