
初めてのバガテル
2005年から初夏のこの時期はいつもパリにいます。
なのに、これまで一度も行ったことがなかったのがParc de Bagatelle(バガテル公園)。
造花の女と喩えられる私には、ローズガーデンで有名なバガテルは縁のない場所だった・・・。
お天気も良かった先週の日曜日、メトロと43番バスを乗り継いで(終点のひとつ手前で降りると
そこから徒歩10分くらい)初めて行ってみました。
入園料(5・5€)を支払うまで、ちょっと行列。
待ってる間もキレイなバラを鑑賞。
門を入って右手に進むとレストランもありましたが、広い園内ではピクニックが気持ち良さそう!
読書、昼寝、バトミントン、サッカー、レポート?PCでお仕事?などなど思い思いの過ごし方。
芝生に寝そべるって気持ち良さそう♪
では、秘密の花園を目指しましょ~♥
バラの香りが香ってきました。
天然のバラの香りは、やっぱり人工モノとは全然違う!
ふんわり柔らかい上品な香りが漂う。
それにしても、これ全部バラですか?!と、造花な女は驚きました。
面白いのは、それぞれのバラの名前。聞いたことがないものばかり。
夫 「このバラは俺好みだ!」
名前を確認したら"Excentrique"(エキセントリック)。
なるほど・・・納得です。
こちらでは新品種のコンクールも開催されます。
これは2014年のエントリーかな?
少し高台になったところがあり、そこには東屋も。
そこから見下ろすと庭園を一望できます。(広くてカメラに収まらず)
1777年に開園したこの庭園の歴史を確認すると、
ここはまず、ルイ16世の弟・アルトワ伯が1775年に購入した土地。
アントワネット妃の「64日間でココをお庭にできるかしら~?」の賭けに応じて
建築家のBelanger がデザインし、Thomas Braikieが造園しに英国式回遊庭園。
(一応64日間で完成したそう。)
1905年にパリ市が買収。
20世紀になってモネの絵に影響を受けた造園家Jean-Claude Nicolas Forestierが1万本の
バラを植える庭園を設計したのだそう。
毎年6月に「国際バラ新品種コンクール」開催。
コンクールは、植えつけから審査までに2年の月日を要しているそう。
じっくり時間をかけて審査されるというので驚きました。
世界中から愛好家が訪れるというのも納得。
bagatelle(バガテル)とは人の名前かと思っていのですが、辞書を引くと
とりとめのない小さいものという意味もありますが、同時に音楽で鍵盤楽器用の小品曲
の意味もあるので、小洒落たものって感じ?!
広大なブローニュの森の中にある小さくて愛らしい公園という命名かな~♥
帰ろうとしたら、海猫のような?可愛くない猫のような野太い声が聞こえてきたので
振り返ると、孔雀がチビッ子に追いかけられて逃げ回ってました・・・。
よく見ると園内には孔雀があちこちにいたり、猫がいたり、オナガジロのような鳥がいたりで
春から秋にかけて有料というだけに、キレイに手入れされていてとても素敵な公園でした☆
特にバラが美しい5月・6月はおススメの公園です。
K 「誰か~KEICOって名前の新種バラ作ってくれないかなぁ♡」(相変わらずの夢見)
夫 「造花で?」
K 「・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<INFO>
Parc de Bagatelle(バガテル公園)
Parc de Bagatelle - Bois de Boulogne
Allée de Longchamp, route de Sèvres à Neuilly
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけは、Belle et Bonne で。
ARCHIVE
MONTHLY