
秀山祭九月大歌舞伎
9月2日から始まった秀山祭九月大歌舞伎を鑑賞に歌舞伎座へ行ってきました。
初日だし、私も気合いを入れて着物で行くべし!
と、思っていたのですが、昼過ぎに急用が入ってしまい美容室へ行く時間なし...。
まだまだ自分でチャチャっと着物は着れません(=_=)
という訳でいつも通りワンピースで出かけました。バッグも昨日(MLLランチ会)と同じでイイや...。
最初に立ち止まったのは木挽町広場の「揚巻ソフトクリーム」前。
プレーンなソフトクリームに上から歌舞伎揚げを細かく砕いたものとミニ歌舞伎揚げが添えられた
歌舞伎座名物ソフト。
やっぱり今日も花より団子なスタートだな...と思いながらソフトクリーム片手に木挽町広場を2、3周。
それから歌舞伎稲荷にお参りしていると、なんだかいつもと違う賑やかさ?!に振り返ると
修学旅行生がいっぱい☆
修学旅行でこうやって日本の伝統芸能、歌舞伎を鑑賞できるって良いですね。
ところで今月の「秀山祭九月大歌舞伎」、「秀山祭」は初代吉右衛門の生誕120周年を記念し、
その俳名を冠して平成18(2006)年に始まったものだそう。
近代歌舞伎を確立したその功績を顕彰し、芸を継承することを目指したものだそうで今年で10年目。
公演初日ということもあり梨園の奥様たちの姿も多く、皆さんの着物姿にうっとりしました。
歌舞伎鑑賞の楽しみの一つは着物美人さんたちが見れること。
中でも富司純子さんのオーラには、前方50メートルでも気がついてしまった...♡
そして今回鑑賞したのは夜の部の「通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」。
江戸時代に実際に仙台伊達藩で起こったお家騒動を題材にした時代物大作。
ストーリーは、こちらの歌舞伎座公式サイト歌舞伎美人をご参照ください。
⇒ http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2015/09/_1_5-Highlight.html
今回の席は花道の真横♡
役者さん達の睫毛までよ〜く見える位置で、その表情はもちろんですが、スルスルスルっと
聞こえる衣擦れの音や暗くなったところにぼんやり浮かぶロウソクの灯り、そのロウが
溶ける香りなどに江戸時代の歌舞伎芝居小屋にタイムスリップしたかのような臨場感と役者
さんとの距離感を楽しむことができました。
前半は可愛い子役2人の演技にすっかり心を奪われました。
可愛い、でも亡くなるので悲しく切ない。
目の前で我が子がなぶり子殺しにされているのに、立場上取り乱すこともできず、平静を
装う政岡(坂東玉三郎)には心打たれました。
それから鳥肌が立ったシーンは、ネズミに化けていた妖術使いで国家老の仁木弾正(中村吉右衛門)
が、花道のスッポン(セリ)から白い煙とともにおどろおどろしく登場した時。
セリフもなく消えるのですが、存在そのものが怖かった。
ゾクゾクっとして、寒がりな私は夫が脱いでいたジャケットを無言で奪ってしまったほど?!
公演時間は長かったのですが、その長さを感じさせないおもしろいストーリー性のある歌舞伎でした。
で、幕間にいただいた季節のお弁当は、今回も美味(^u^)
お吸い物の湯葉には鳳凰紋、その湯葉をめくると紅葉したモミジ。
こういう和食らしい見せ方、いいな〜と思いながら美味しくいただきました。
観劇の余韻に浸りながら幕間でいただくお弁当は、よりいっそう美味しく感じるもの☆
そして帰る頃にはすっかり暗くなっていましたが、歌舞伎座の夜のライトアップが好きです♡
フワっとしたライトアップで、なんとなくパリっぽいというかヨーロッパっぽい光に感じます。
もう少しゆっくりライトアップも隅々まで鑑賞したいのですが、せっかちな人(夫...)と一緒だと
駐車場へ一目散で毎回なかなかゆっくり見ることができません(=_=)
おまけのパリは「ロックなケーキ」をBelle et Bonneで☆
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-723.html
à demain(^.^)/~~
<info>
歌舞伎座
東京都中央区銀座4−12−15
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