海辺のカフカ@彩の国さいたま芸術劇場
只今ノーベル賞ウィーク。
毎年この時期になると話題になるのが、国内外でたくさんの支持を集めノーベル文学賞の
有力候補とされてる村上春樹氏。
私のまわりにもファンは多いのですが、私自身は高校時代に「ノルウェイの森」を読んだだけ...。
そんな状況だったのですが、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で上演された舞台「海辺のカフカ」
を観劇に行ってきました。
観劇前の予習で夫の本棚から原作本を拝借。
読み始めると場面や時代がコロコロ変わるので、そのテンポが掴めず、どうにも繫がらない
ストーリーはどう展開するのだろう?と摩訶不思議な気持ちで読んでいたらなかなか進まず、
でしたが、いつの間にか夢中になってスピードアップ☆
その世界にすっかり引きずり込まれた感じでした。
「海辺のカフカ」は、「世界で最もタフな15歳になる」ことを決意した少年カフカが、
家出して旅をする中で色々な人たちと出会い成長する物語で、海外でも人気の高い作品。
それを原作とした舞台「海辺のカフカ」は蜷川幸雄氏による演出で2012年初演。
今年、蜷川幸雄生誕80周年を記念してロンドン、ニューヨークで上演され、今回埼玉で凱旋公演☆
(今月末からは、シンガポール、ソウル公演へと続くワールドツアー!)
会場の彩の国さいたま芸術劇場へ向かう途中に交通渋滞に巻き込まれ、開演2分に前に滑りこみ...。
キャストは、佐伯役が宮沢りえさん、大島役を藤木直人さん、カフカ役を古畑新之さん、
カフカが高松に向かう途中で出会う美容師・さくら役を鈴木杏さん。
カラス役に柿澤勇人さん、星野役に高橋努さん、「猫殺し」ジョニー・ウォーカーは新川将人さん、
星野と高松で出会うカーネル・サンダーズ役に鳥山昌克さん、そしてナカタ役が木場勝己さん。
ざっくりなストーリーと舞台画像をオフィシャルサイトより。( http://butai-kafka.com/ )
主人公の「僕」は、自分の分身ともいえるカラスに導かれて「世界で最もタフな15歳になる」
ことを決意し、15歳の誕生日に父親と共に過ごした家を出る。
そして四国で身を寄せた甲村図書館で、司書を務める大島や、幼い頃に自分を置いて家を
出た母と思われる女性(佐伯)に巡り会い、父親にかけられた"呪い" に向き合うことになる。
一方、東京に住む、猫と会話の出来る不思議な老人ナカタさんは、近所の迷い猫の捜索を
引き受けたことがきっかけで、星野が運転する長距離トラックに乗って四国に向かうことになる。
それぞれの物語は、いつしか次第にシンクロし・・・。
場面が頻繁に変わるストーリーを舞台上でどう展開するのか?と思いましたが、透明な
ガラスケースのような箱を駆使して、その箱の中で演じられ、どんどん場面が変わり
原作に忠実なカタチの舞台に驚き、感激でした。
そしてやっぱり心を掴まれてしまったのは、宮沢りえさん♥︎
何度か舞台では拝見しているものの、今回の冒頭の登場シーンにはドキドキしました。
存在そのものが透明感があって、ブルーのドレスをまとって窮屈そうなガラスケースの
中に閉じ込めれた様子は人形のように美しく、目が離せませんでした。
女優さんだから綺麗で当たり前ということ以上に、彼女のまわりの空気はキレイに見える
というかキラキラしていて、そこにいるだけその場の雰囲気を変える人、華のある人って
こういう人なんだろな...と、ひたすら見惚れました。
綺麗な人を見て、なんだか私の心も浄化されたかのような?!不思議な気持ちになりました。
この舞台がきっかけで少し興味が湧いた村上作品、友人たちのオススメを参考に少しずつ読んで
みようと思います。
おまけのパリは、「100%vegan」をBelle et Bonneで☆
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-756.html
à demain(^.^)/~~
<info>
埼玉・彩の国さいたま芸術劇場
埼玉県さいたま市中央区上峰3−15−1
048-858-5500
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