Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリで歌川国芳@プティ・パレ

久しぶりに訪れたのは、Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris

パリ市立プティ・パレ美術館)。

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コメントで教えていただいた展覧会、"Fantastique ! Kuniyoshi. Le démon de l'estampe"

ファンタスティック!国芳 浮世絵の鬼才)を観てきました。

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北斎、広重の作品は何度かパリでも目にする機会があったものの、恥ずかしながら

これまで歌川国芳という絵師を知りませんでした...。(館内撮影可)

自画像からこんな方だったのか〜で始まった展覧会は、想像以上に数多くの作品が展示され圧巻☆

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歌川国芳うたがわ・くによし 1797-1861)は、江戸末期の浮世絵師。

斬新なデザインと奇想天外なアイデア、ダイナミックな構図で海外の人々からも人気なのだそう。

会場では熱心に鑑賞するフランス人の姿が多く、しかも若い人が多いことにも驚きました。

そんなフランセ達に混じって「これこれ、忠臣蔵!」と私のテンションも最初から上がりました。

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本展は、19世紀に浮世絵が西洋美術に大きな影響を与えたフランス・パリで、国芳

作品をまとまった形で紹介するもの。

ドラマティックな物語表現と独特の美的世界が、モネやロダンにより称えられ、漫画や現代

のタトゥー文化にも多大なる影響を与えた江戸時代の絵師歌川国芳

日本からの貸出とフランス国内コレクションを合わせた、約250点の国芳の作品を展示。

国芳の作品の公開は、フランスでは初なのだそうです。

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作品はテーマ、時代ごとにわかりすく展示されていて、まず彼が「水滸伝」(すいこでん)

という中国の伝奇歴史小説を描いたもので評判になったことを知りました。

そして"武者絵の国芳"という地位を確立していったそう。

確かにヒーローが活き活きと描かれていて、怪しい化け物をカッコ良く退治する様子は

見ていると胸がすくような気持ちになるものがたくさん!

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牛若丸と弁慶

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大鯨と宮本武蔵

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歌舞伎役者を描いた作品も豊富。

国芳の描く役者絵は役者の特徴をしっかり掴んでいて、誰を描いたのがすぐわかって人気だった

そう。

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美人画も綺麗なものがたくさんありました。

背景に小判が舞ってる...!と思って見入ってしまった花魁。

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キャリアも好調だった国芳が45歳の時に「天保の改革」が起こり、質素倹約、風紀粛清

の政策のもと、浮世絵も役者絵や美人画が禁止になるなど大打撃を受けます。

そんな江戸幕府の弾圧に国芳は黙っていなかった!

役者は動物や物におもしろおかしく置き換えたり、一つの種類のものをたくさん集めて一つの

カタチで表現するなど工夫を凝らし、絵のいたるところに悪政に対する風刺を込めて描き続けたそう。

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また、国芳は猫好きだったという一面も(=^・^=)

他の絵と違ってファニーな猫の絵。

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まるで「進撃の巨人」のような一枚もかなりインパクトがありました。

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構図がダイナミックでドラマティック!

まるで漫画、アニメのような側面も感じられて、日本人以外の外国の方、若い層にも人気なのも

よくわかりました。

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 初めて間近で観た国芳の作品の数々は、とにかく見ていて面白くて、楽しくて、見応え大。

幕府の弾圧を受けながらも自分らしく表現の自由を貫いた江戸っ子・国芳の心意気、カッコ良さ

を作品の中に垣間見た気がしました。

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おまけのパリは、「Wagyu人気Belle et Bonneで☆

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-779.html

à demain(^.^)/~~

 

 <info>

Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris

パリ市立プティ・パレ美術館

Avenue Winston Churchill, 75008 Paris 

http://www.petitpalais.paris.fr/

*"Fantastique ! Kuniyoshi. Le démon de l'estampe"

ファンタスティック!国芳 浮世絵の鬼才)展は、2016年1月17日迄

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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