
ルーヴル・ランスへ行ってみた!
トゥケの街を後にした一行がやってきたのは、2012年12月開館したルーヴル美術館ランス別館。
駐車場から思ったより遠かったのですが、天気が良く気持ちいい秋晴れだったので散歩気分で♫
のんびり歩いて10分弱で入口に到着。
長めの細いアプローチを抜けると、目の前に広がったシルバー色の大きな建物が美術館でした。
ルーヴル美術館本館の混雑緩和とフランス北部の産業経済振興を目的として建てられたのだそう。
Lens(ランス)はかつて炭鉱町として栄えた町でしたが、炭坑は1960年代に閉鎖。
その後放置されていた鉱山地帯20haを有効利用した敷地ということで、とにかく広々として
開放感満点。
そして館内の「時のギャラリー」と名付けられた常設展コーナーは、無料☆
そこにはパリのルーヴル美術館所蔵作品から選ばれた作品が時代順に陳列(定期的に展示替え)。
それらの作品が大きくオープンなひと部屋にまとめられているので、明るく見やすい印象。
奥行き120メートルのスペースに紀元前3500年ごろから19世紀半ばまでの作品が余裕のある
間隔で展示。
パリのルーヴル美術館はとにかく広く、部門ごとにコレクションを展示しているので、同時代の
比較を同時に目にすることができませんが、ここランスではそれが可能。
複数の地域の美術作品を時代の流れに沿って並列的に鑑賞できるのというのはとても興味深い。
という訳で、大好きな古代エジプトものはじっくり鑑賞。
古代王朝メンフィスで発掘された王家の護衛隊フィギュア。
ギリシャ神話のへルメスとアフロディテの子供、
エルマフロディート=両性具有神。
ローマのマッシモ宮で見て衝撃的だったことを思い出しました...。
(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/palazzo-massimo.html )
古代ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥス。
古代ローマファンな私としては、この時代の彫刻を見るのは実に楽しい♫
そしてまたローマ行きたいよ熱が上がる...。
課外授業に来ていた子供達。
小さい頃からこうして身近に本物美術、芸術に触れることができるフランスの子供たちの
教育環境は豊かだなと感じます。
イランで発掘された14世紀頃の建物の一部。コーランが書かれいるそう。
やっぱりイスラム美術のブルーは好きです。
久しぶりに見たボッティチェリ。
K「こんな画風だったっけ?本物?弟子が描いた?」
夫「何言ってんだよ、もろボッティチェリじゃないか!」
K「あ〜、私が好きなのはフィリッポ・リッピだった...」
ラファエロの絵は美しい♡
ルネサンスにタイムスリップしたら...と妄想した時、自画像を依頼したいのは絶対ラフェロ。
今の画像修正以上に綺麗に描いてもらえそうな気がする...。
ギャラリー奥の別室に飾られていたこの人は?
ナルシストの語源で有名なギリシャ神話のナルキッソス(ナルシス)でした。
美少年ナルキッソスは、自分の美しさに自惚れて年頃になっても女性に興味なし。
そんなナルキッソスに恋をしたのが、自分では口がきけず、他人の言葉を繰り返すことしか
できない妖精エコー。
ナルキッソスはエコーの想いなど無視、その愛を踏みにじって振ってしまう。
それに怒った復讐の女神ネメシスは、ナルキッソスに自分だけしか愛せないように呪いをかけます。
ある日、ナルキッソスが喉の渇きを癒そうと泉のほとりで身をかがめたとき、水面に映った
自分の姿に魅せられて恋してしまう♡
そんな水面を覗きこんだシーンの彫刻で、その顔が気になっていろんな角度から私も覗き込んで
しまいました。
水面に映る自分に激しく恋をし、何日もその場を離れられなくなり、食事も取らず、眠れず。
憔悴しきってその場で死んでしまったナルキッソス。
彼が死んだ後に咲いたという黄色い水仙(ナルシス)の花は私も好きな花の一つです☆
こうして、以前から興味のあったルーヴル美術館ランス別館へも行くことがで嬉しかったです。
おまけのパリは「取りあえずミラノ銘菓」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-807.html
à demain(^.^)/~~
<info>
Musée du Louvre-Lens(ルーヴル美術館ランス別館)
Rue Paul Bert, BP 11, Rue Hélène Boucher, 62301 Lens
03 21 18 62 62
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