
フィルハーモニー・ド・パリでシャガール展
いつ見ても何度見上げても素敵だな〜と溜め息にまじりに見つめるのが、パリ・オペラ座
ガルニエ宮の天井画、Marc Chagall(マルク・シャガール)の「夢の花束」。
モーツァルトの「魔笛」、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ビゼーの「カルメン」、
ストラヴィンスキーの「火の鳥」などたくさんのバレエやオペラの作品が詩情たっぷりに
描かれた天井画からいくつの作品を見つけることができるか?と思いながら見上げています。
私にとってシャガールと言えば、まず思い浮かぶのはこのオペラ座の天井画なのです。
パリでは3年前に"Musee du Luxembourg"(リュクサンブール美術館)でシャガール展を観て以来、
(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/52025007.html )
今シーズン楽しみにしていたPhilharmonie de Paris(フィルハーモニー・ド・パリ)で開催中の
"Le Triomphe de la musique(音楽の勝利)展"を鑑賞に出かけました。
場所は、昨年から何度かクラシックコンサートを聴きに出かけているパリ19区にある
あのフィルハーモニー・ド・パリ。
ここは、大ホール他に展覧会会場があり、他にも音楽教育スペース、講堂、レストラン、
カフェもある音楽複合施設☆
音楽鑑賞以外で来たのは初めて。
"Le Triomphe de la musique(音楽の勝利)展"は、1階左手奥が入口でした。
まず最初の展示室へ入ると、オペラ座の天井画を音楽を流しながらマルチ メディア ・
インスタレーション?なるもので細部を解説される様子に目も耳も夢中になり足が止まり
ました。
というのも、この天井画の中に描かれたバレエやオペラの音楽作品は14作品。
その一点一点を音楽とともに解説が流れるという楽しい展示方法でした。
ちなみに14作品は、
モーツアルト「魔笛」、チャイコフスキー「白鳥の湖」、アダム「ジゼル」、
ビゼー「カルメン」、ヴェルディ「ラ・トラヴィアータ」、ベートーベン「フィデリオ」、
ストラヴィンスキー「火の鳥」、ドビュッシー「ペレアスとメリサンド」、
ベルリオーズ「ロミオとジュリエット」、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」、
ラヴェル「ダフニスとクロエ」、グリュック「オルフェとユリディス」、
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」、ラモー(作品不詳)。
描き込まれたものの音楽が1枚のCDにまとまっていたらイイな〜と思い、お土産コーナーで
探したものの、残念ながらそういうCDはありませんでした。
でも、天井画に描かれたテーマの曲を何曲か収録したDVDがあったので、そちらと本展覧会
をまとめた図録を購入♫
絵画、図面、衣装、彫刻、陶器など約300点をテーマ毎にいくつもの部屋に分けて展示。
「魔笛」「火の鳥」「ダフニスとクロエ」などオペラ衣装も手がけていたことには驚きした。
そのカラフルでユニークなデザインの衣装たち、実際にこれらの衣装が使われた舞台は
インパクトも大きかっただろうな〜と。
1887年にロシア系ユダヤ人として生まれたシャガール。
パリとロシアを行き来しながら芸術を学び、1915年に最愛の人・ベラと結婚。
1941年に第二次世界対戦でアメリカに亡命。亡命中に妻・ベラが病死。
終戦後、フランスへ渡り永住することを決意し、60代で再婚したものの、生涯に渡り
ベラを愛し続け、ベラを描き続けたシャガール。
1985年に97歳で亡くなるまで、ロシア革命や二つの世界大戦という激動の時代を生きながら
愛の溢れる沢山の作品を残したと言われるシャガールを満喫できる展覧会でした☆
おまけは「いまむら」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-857.html
à demain(^.^)/~~
<info>
"Le Triomphe de la musique(音楽の勝利)展は2016年1月31日迄
Philharmonie de Paris(フィルハーモニー・ド・パリ)
Adresse : 221 av. Jean-Jaurès, 75019
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