Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

アンコール・ワット☆

カンボジアブログ☆

お土産に買ってきたものの一つがロータス・ティーとレモングラスのハーブティー。

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お茶の入ったのこの布袋がカンボジアデザインぽい☆

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そのレモングラスティーと「京はやしや」の「ほうじ茶ショコラティラミス」をいただきながら

アンコール・ワットの写真を整理。(このティラミス、ほうじ茶味がしっかりで美味しい!)

ぼんやりといつか行ってみたいと思っていたアンコール・ワットですが、本気で行ってみたい!

と思ったのはパリMusée  Guimet(ギメ東洋美術館)でアンコール美術の展覧会を鑑賞した

のがきっかけでした。

という訳で、ついにやってきたアンコール・ワット!(^^)!

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周りはアンコール・トムと同様にお堀で囲まれています。

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お堀を渡る前のテラスには豊穣・雨・水の蛇神「ナーガ」と寺院を守る「シンハ」

(サンスクリット語でライオン)が迫力のお出迎え。

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西参道を進みます。

手すりがないので端を歩き過ぎると危険...。

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お堀を渡りきると、目の前には王のための中央西塔門・王の門が、

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そこから更に参道を進むと見えてきました、アンコール・ワット

アンコール・ワットは「王都の寺」という意味で、12世紀前半にスールヤヴァルマン2世によって

30年以上の歳月をかけて建築されたアンコール遺跡群の中で最大級のヒンドゥー教寺院です。

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その構造はこんな感じ。

アンコール・トムは「都市」ですが、ワンコール・ワットは「寺院」なのです。

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最も有名かも?なフォトスポットが、この聖池の手前からの一枚。

水面に写る逆さアンコール・ワット☆

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アンコール・ワットは、王子・仏陀・猿・亀など様々に変身して世界を危機から救う

救済と恩恵の神「ヴィシュヌ神」を祀った寺院です。

高さ4mのヴィシュヌ神は迫力大。

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第一回廊、第二回廊、中央祀堂とそれぞれに見どころがあるのですが、今回私が最も楽しんだ

のは第一回廊☆

美しいレースようなヴェールような繊細な壮大な絵巻物的なレリーフに見惚れました。

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全長760mの回廊の壁に神話や歴史がぎっしりと刻み込まれています。

この回廊をはじめ、お寺全体に色濃く彫られているのは、スールヤヴァルマン2世が信奉

していたヒンドゥー教の宇宙観。

ガイドのNさんがそのレリーフを見ながら細かく解説してくれました。

その中で印象的だった部分を。

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「天国と地獄」

壁面が3段に分かれて描かれています。

上段は天国、下段は地獄。

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そして中段は、人々が最後の審判を受ける過程を表現しています。

上の画像は王と王妃が最後の審判に向かうべく御輿で出発するシーン。

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地獄が怖い...!こん棒で殴られ続けたり、

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全身に釘を打ち込まれたりの拷問シーンの数々。

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最後の審判を行うのはヤーマ。閻魔大王です。

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圧巻だったのは、ヒンドゥー教の世界観を表したと言われる天地創造の場面「乳海撹拌」。

以下、ガイドNさんから伺ったお話。

昔々、神々と悪魔・阿修羅は霊薬「アムリタ」を飲めば不老不死になることを知りました。

そのアムリタを得るには、「神々と悪魔の両者で大海を攪拌すれば、アムリタが出現するで

あろう」とヴィシュヌ神が告げる。

マンダラ山を攪拌棒にして、大蛇を綱に、神々と悪魔がその両端を引っぱり合ってグルグル

回して海を攪拌!

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引っぱり合ってるうちにマンダラ山がその重みで海底に沈んでしまうのですが、ヴィシュヌ神

が大亀(クールマ)に変身してマンダラ山の下に入り、山を支え、ピンチを救います。

が、その後、海の攪拌が進む中で海中の生物が死に絶え、木々が擦れ合ってマンダラ山も火事に。

インドラ神が雨を降らせ山火事を鎮火すると、動物の亡骸や植物が海に流れ出て溶け合い、

海は乳色に変わりました。

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(↑大亀クールマ、綱になった蛇の真ん中で号令をかけるヴィシヌ神、後ろに小さくたくさん

いるのが泡から生まれた天女、女神たち)

やがて乳海の中から太陽と月が出現☆

海の泡からはたくさんの美しい女神が生まれ、その中で一番の美人だったのがラクシュミー女神。

ラクシュミー女神はヴィシュヌ神の妃となりました。

その後も神々や聖獣が乳海から出現。

最後に医学の神、ダスヴァンタリ神がアムリタの入った壺を持って現れます。

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アムリタが出現すると、神々と悪魔の間でアムリタ争奪戦。

戦いのゴタゴタの中で神々全員がアムリタを飲んで不死の体に☆

でも神々がアムリタを飲んでいる隙に、カーラという悪魔が神に変装してアムリタを

飲みかけてしまったから大変(>_<)

それに気づいた太陽と月が神々に告げます。

カーラがアムリタを飲み込んでいる途中でヴィシュヌ神はカーラの首を切り落としたのですが、

途中までアムリタを飲んでいたカーラは頭だけが不死の魔物になってしまいました...。

頭だけになったカーラは太陽と月を恨み、今でもこの両者を追いかけては飲み込むのですが

身体が無いので飲み込まれた太陽と月はすぐにまた現れます。

それが日食と月食!

最終的には神々が勝利し、その神々が不老の命で世界に君臨することになったのは、この乳海攪拌が

始まりというわけです。

いや〜、個人的には面白く聞いたお話でした。

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アンコール・ワットはじめアンコール遺跡群の中でたくさん見かけるのが女神デヴァターと

天女アプサラス。

それぞれ時代などでヘアスタイルやファッションも違うようで、見ていて飽きません。

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これは珍しい一体で、唯一歯を見せています。

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アイドルっぽい?!

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中央祀堂を目指します。

祀堂への階段の手前で係りの人が服装チェック。

チェックは厳しくて、露出の高い服装はダメで膝や肩を隠さないと登れません。

登ってオッケーのパスカードをもらったらGO。

それにしてもココも急階段で怖い...。

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いい風☆

登りきると気持ちのよい風が吹いてきました。

西日が眩しい眺め。

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今は乾季なので緑が少なめですが、雨季には周辺は緑一色に覆われて、それはまた壮観な

眺めなのだろうな〜。

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中央祀堂の高さは約60m。

シェムリアップの街で一番高く、これ以上高い建物を建てることは禁止されているそう。

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ヒンドゥー教の神々についてほとんど知らなかったので、今回ガイドNさんから色々伺い

ましたが、ギリシャ神話の神々たちのように、ある意味人間っぽく、ズルかったり

意地悪だったり、自分の子供には甘かったり、その息子はデキの悪いドラ息子だったり、、

なんだかそのキャラクターがそれぞれ面白く、これをきっかけにもう少し知りたいな〜

と思いました。

壮大なアンコール・ワットを満喫しました☆

おまけ「瀬戸田みかんジュース☆Belle et Bonne

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-932.html

à demain(^.^)/~~

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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