
ピカソにマティス、ブラックそしてレジェ☆
暑い日が長々続くことは滅多にないパリ。
夏でも極端に気温が下がることも珍しくないので衣替えはほとんど不要な感じ。
なのでレザーブルゾンなどのアイテムは活用頻度が高し。
冷えたビールにもそそられない。。
さて、久しぶりにやってきたのは7区にある“Musee Maillol”(マイヨール美術館)。
いつも比較的空いているのでゆっくり鑑賞できる美術館の一つ。
お土産コーナーは最後にチェックするとして、展覧会は2階からスタート。
只今特別展“21 rue La Boétie. Picasso, Matisse, Braque, Léger...”(ボエティエ通り21番、ピカソにマティス、ブラックそしてレジェ)を開催中。
本展は、20世紀前半の美術商・Paul Rozenberg(ポール・ローゼンベール)のコレクションを展示したもの。
ユダヤ系フランス人のポール・ローゼンベールは、パリとニューヨークを拠点に同時代の芸術家の作品を広く取り扱い、近代美術の歩みに大きな影響を与えた人物で、本展にはピカソ、マティス、レジェ、ブラック、マリー・ローランサンといった彼に縁のある作家たちの作品およそ60点を集め、第二次世界大戦を背景に近代美術がどのように発展を遂げたのか、その軌跡を振り返るというもの。
ポール・ローゼンベールの当時の自宅の様子と本物の作品たちを見比べながら、美術館のような部屋には溜め息が出る。
私には聞き慣れないポール・ローゼンベールという名前だったのですが、アンヌ・サンクレアの祖父と知ってビックリ!
アンヌ・サンクレアは桁外れのお金持ちですが、そんなことより、、
(マリー・ローランサンが描いた少女のアンヌ・サンクレア↑青い瞳が印象的。)
アンヌ・サンクレアと言えば、DSKの元妻。
DSKと呼ばれる男、ドミニク・ストロス=カンは、経済学者で政治家で元IMF専務理事まで務めた人なのですが、何年か前に婦女暴行容疑逮捕という大スキャンダル事件、その後に次々に出てきた不倫話で世間を賑わせた人物です。
ゴシップには詳しい?私としては、DSKの元妻で著名TVジャーナリストでもあるアンヌ・サンクレアのおじいちゃんのコレクションだと知って少し驚いたわけです。
Georges Braque(ジョルジュ・ブラック)のテーブルが素敵☆ これ欲しい…。
Georges Braque “Le Deo”
この絵、イイな〜と思って近づいた作品もブラックでした。
これまでブラックの作品が特別目に止まったり、好きだと感じることは少なかったのですが、今回の展覧会で惹かれたのはブラックの作品が多いことが個人的にはちょっとした驚きでした。
Henri de Toulouse-Lautrec “Justine Deieulh”
ポスター作品の印象が強いロートレックなので肖像画は新鮮、でもインパクトがある〜。
Georges Seurat “Port-en-Bessin, avant-port”
光を感じるスーラの点描画。
絵に寄れば寄るほどその細かさに驚き、一枚の作品を完成させるにはかなり時間がかかるだろうと思います。
Henri Matisse “Profil bleu devant la cheminée”
マティスの色はやっぱりいい♡ この絵を部屋にかけるだけできっと室内が明るくなる。
ナチスの迫害を逃れフランスからアメリカに亡命し、ニューヨークに画廊を開いたポール・ローゼンバーグ。激しい時代の流れの中で大美術商として生き抜いた人生にもちょっと興味が湧いたコレクションでした。
美術館はいつでもどこでも驚きと好奇心を刺激されることが色々です。
Bon week-end(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「コンベクションオーブン」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1560.html
<info>
Musee Maillol
59-61 Rue de Grenelle, 75007 Paris
01 42 22 59 58
http://www.museemaillol.com/
*21 rue La Boétie. Picasso, Matisse, Braque, Léger展は2017年7月23日迄
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