Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ワーニャ伯父さん☆

約1年ぶりに新国立劇場へ。

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8月下旬からスタートしたシスカンパニー公演「ワーニャ伯父さん」の観劇に行ってきました。

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会場は、小劇場劇☆

奥の中劇場ではミュージカル「デスノート」も公演中♫

小劇場は舞台がとても近いので臨場感があり、役者さん一人一人の表情がよく見え、こんなに綺麗な女優さんや素敵な俳優さんの演技を生で味わえる舞台はやはり贅沢だなぁと感じます。

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さてこの「ワーニャ伯父さん」は作家アントン・チェーホフの4大戯曲(かもめ、三人姉妹、桜の園)のひとつ。

ロシアを代表する劇作家チェーホフですが、恥ずかしながらその作品を読んだことなし…。

K「なかなか読まないよねー、ロシア文学。読んだ?」

夫「桜の園くらいは読んだよ。一つも読んでないの?」

K「はい。。」

夫「教養無し子さん!」

うっ、言葉を返せないのが情けない。。

もっと若い頃にたくさん本を読んでおけば良かったと最近つくづく思うけれど、ま、今からでも時代越えて残る名作は読んでみようとは思う。

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主な出演者は段田安則・宮沢りえ・黒木華・山崎一

ざっくりなあらすじは、

大学教授・セレブリャコーフ(山崎一)は、退職後に都会での暮らしを捨て後妻で若くてめっちゃ綺麗なエレーナ(宮沢りえ)と一緒に領地の田舎町へと移住してきます。

その領地には先妻の兄であるワーニャ(段田安則)、その母、セレブリャコーフの娘ソーニャ(黒木華)が暮らしていました。

ワーニャやソーニャは、長年コツコツと真面目に領地を管理・経営しがらセレブリャコーフへ仕送りなどをし生活を支えていました。

田舎暮らしに馴染めずにワガママ放題のセレブリャコーフと実際に生活を共にしていく中で、地味に真面目に働いてきたワーニャは彼に対する絶望と怒りが増していき、彼を尊敬する気持ちは失せ、勤勉な性格が変わっていきます。

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美しきエレーナもこれまで不自由なく都会暮らしを楽しんできた女性で、美しさからくるワガママ?で田舎生活に馴染めず。

そんなエレーナに惹かれるワーニャ。

また、医師アーストロフ(横田栄司)に思いを寄せているのはソーニャ。そんな中、アーストロフとエレーナが惹かれ合い、ワーニャは失恋。。

静かに平和に回っていた田舎の領地のリズムが狂い出し、ついにはわがままな教授セレブリャコーフは唐突に、都会の暮らしに戻ろうとし、領地の売却を提案する。そんな提案についにワーニャは切れる!

叶わないぬ恋、尊敬・信頼していた人への絶望などが絡み合った現実にありそうな、ちょっと考えさせられるお話でした。

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(会場にはお祝いの胡蝶蘭がたくさん届いていました)

誰が悪いでもなく、それぞれの立場でそれぞれの思いを持って普通に暮らしていたつもりでも、ふとしたことでそのバランスが崩れる、そんな現実にもありそうな地味にリアルなストーリー。

19世紀末ロシアの地方を舞台に報われぬ生活を送る人々の苦悩に満ちた心情を吐露させていくこの作品は、深い精神性と社会批判に満ち、時代を越えて人々に強く訴えるものがあるのかな、と。

セリフの中に百年後、千年後を語るシーンがあるのですが、それは希望的であると同時に自分はもう存在していないその未来には空虚さも漂い、今を生きてる者たちに、私にはジワジワと響くものがありました。

 

À demain(^^)/

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今日は、「今年は日仏共に豊作?」
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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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