ルネ・フレミングに酔いしれました☆
アセアセ、急げ〜と階段を駆け上がる。
家を出るのが遅くなり、ちょっとギリギリで到着したのはまたまたThéâtre des Champs-Élysées(シャンゼリゼ劇場)。
席に着くとまだ空席も多く、開演前のベルが鳴ってるのに下でゆっくりアペロ&おしゃべりをしている人たちは多かった。。
今回は、ソプラノ歌手Renée Fleming(ルネ・フレミング)さんのコンサートに行ってきました。
ルネ・フレミングさんは、当代きってのソプラノ歌手と言われる人気大御所歌手。
一度はその生の歌声を聴いてみたいと思っていたけれど、正直なところオペラの舞台設定もなく、ストーリーもない、歌詞もわからない歌だけを何曲も聞いてたら途中で退屈するかも、寝るかも、とちょっと不安に思いながら席に。
ステージはピアノ一台とスポットライトのみ。
家から近いこともあり、ここ最近この劇場での鑑賞の機会が増えているのですが、こうして通ううちに同じような席に同じ顔、見覚えのある人がちらほら。
目が合うとなんとなく「こんばんは。またご一緒ですね。」的なアイコンタクトも楽しい今日この頃。
当代随一のソプラノと評されるルネ・フレミングさんは、アメリカ合衆国・ペンシルバニア州出身で1959年生まれ。
声楽教師を両親に持ち、ニューヨークのジュリアード音楽学校などで声楽を学んだ後、西ドイツへ留学。
1986年ザルツブルク州立劇場でデビュー。’88年ヒューストン・オペラで「フィガロの結婚」の伯爵夫人役の代理での成功を契機に世界の主要歌劇場でプリマドンナとして活躍。
2000年MET「薔薇の騎士」に元帥夫人役で出演した他、コペンハーゲン、パリ、ミラノ、ウィーン、プラハ、米国各地をめぐるリサイタル・ツアーで話題に。
2001年10月にはニューヨークの世界貿易センタービル跡地で開かれた米同時多発テロの追悼式で「Amazing Grace」を歌う。
2001年METの公演で日本デビュー。
1998年、2002年と二度のグラミー賞受賞。
と、ざっくりな経歴を読んだだけでも、すごい方だとわかったところで本人登場☆
が、この日いろんな意味で感激してしまい、拍手が止まらず、シャッターチャンスは逃しまくり。。
ステージに彼女が登場して、まずはその可愛いさというかチャーミングな雰囲気にびっくり。
大御所オペラ歌手となると、ドドーンと迫力ボディで客席を見下ろすような感じかとおもいきや、そっとピアノに手を置いて歌う彼女はなんとも可憐で素敵♡
しかもガバッ!と潔く深く開いたデコルテのラメ入りシルバーブルーグレーのドレスがとてもエレガント。
女性の年齢に触れるのも失礼だけれど、、60歳近いお年でこんなに綺麗なデコルテの人ってなかなかいない!とオペラグラス越しにその美しさにも釘付け。
幕間の後は、ふんわりしたパープルのドレスで登場。
フランス語も堪能な彼女は気さくに客席に向かってお話もされ、その気取らない人柄も伝わってるようで、なんとも可愛いらしい雰囲気満載なのです。
そしてその歌声は、まるでベルベット☆
これまでのオペラ鑑賞経験では、個人的にはキンキン響くソプラノは苦手。途中からこれでもか!と張り上げるのもちょっと。。
ルネ・フレミングさんの声は、そのどちらでもなく、とにかく温かく優しく包み込む、いつまでも中にくるまっていたい!!
本当にこれまで聴いたことがない歌声でした。
この日のプログラムは以下の通り。
Brahms Ständchen, 5 Lieder, Op.106 - Die Mainacht, 4 Gesänge, Op.43
Mondnacht, WoO 21 - Da unten im Tale, 49 Deutsche Volkslieder, WoO 33 - Meine Liebe ist grün, 9 Lieder und Gesänge, Op.63 - Wiegenlied, 5 Lieder, Op.49. - Vergebliches Ständchen, Fünf Romanzen und Lieder, Op.84
Massenet « C’est Thaïs, l’idole fragile », air extrait de Thaïs
Fauré Mandoline, Cinq Mélodies «de Venise», Op. 58
Clair de Lune, Op. 46 No 2
Saint-Saëns Soirée en mer, vingt Mélodies et duos: 1er recueil
Oscar Straus « Je t’aime quand même », Trois Valses
Canteloube Extraits des Chants d’Auvergne :
Malurous qu’o uno fenno (Malheureux qui a une femme)
Baïlèro (Chant des bergers de Haute-Auvergne)
Egon Kornauth Extraits de 6 Lieder nach Eichendorff, Op. 37 :
Lockung - Treue - Nachklänge I - Waldeinsamkeit
R. Strauss « Wo war ich? Tot? », « Ein Schönes war, hieß Theseus-Ariadne »,
« Es gibt ein Reich », airs extraits de Ariadne auf Naxos
アンコール、泣きました。
最後に歌ってくださった“Ave Maria”は、どう表現したら良いのかわかりません。下手な感想では印象が損なわれてしまう。。
ただ聴いているだけで胸を打つ、日常のいろんなもの全てを洗い流す、涙腺を緩ませる歌声に酔いしれました。
歌い終わった瞬間、まさに割れんばかりの拍手とスタンディングオベーション。
素晴らしいコンサートでした!!の一言に尽きる幸せな夕べでした。
Bon week-end(^_^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「早くもソルド狙い?!」
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