パティスリー・ルリジューズ☆
パリではよく食べるケーキの一つ「ルリジューズ」(Religieuse)。
ラデュレでも定番ケーキの一つ。
でも日本ではあまり食べる機会がなく、私のパトロールエリアではなかなか見かけないと思っていたところ、「生きるワイン事典」と尊敬申し上げるI氏から教えていただいたのが、世田谷区にある、店名もそのままの“Patisserie Religieuses”(パティスリー・ルリジューズ)。
そのうち行きたいと思っていながらなかなか行く機会がありませんでした。
(↑お店のオフィシャルサイトより)
K「ストップ、ストップ!! ここで止めて!!」
夫「は?」
と、偶然車に乗っていた時に右手に見えた真っ赤なファサードの可愛いお店。
K「ここだよ、いっちゃんが言ってたルリジューズ!」
夫「ルリ?レリ?なんだそれ?」
K「ケーキだよ、修道女だよ。とにかくどっか適当なとこに車止めて戻ってきて。先にお店に入ってるから」
夫「どこまでも自分勝手な人だね…」
お店に入ると、左手のショーケースには美味しそうなケーキがずらり♬
右手には焼き菓子色々、奥の厨房ではパティシエの森博司さんがせっせとタルトを作っている真っ最中でした。
一通りケーキを選んだところで、森さんにI氏からの紹介で伺った旨をお伝えすると、パーッと顔が明るくなり、お忙しい中、タルト作りの作業の手を止めお菓子の説明やパリのお話をしてくださいました。
森さんはフランスには20年近く滞在し、サン・ジェルマンに“COLUMBA Paris”というお店を5年間も構えていたそう。
本帰国され、2012年に世田谷にこちらのお店「パティスリー・ルリジューズ」をオープン。
まず最初に選んだのは当然ルリジューズ。
そのカラーからピスタチオと思いきや、それは初めていただく「梅」のルリジューズ。
日本らしく、春らしい。
月替わりで季節に合ったフレーバーで作っているそう。
艶やかに大小二つのシュークリームが重なり、中世の肖像画のようなレースを連想させるクリームで繋いだ、フランスの伝統菓子「ルリジューズ」。
その名前の由来はクリームのレース模様が修道女の修道服の襟のように見えるからだとか。
ひち口いただくと、そのクラシックな美味しさに気持ちが一瞬でパリに飛んだ!?
フロマージュ・ブラン☆
中のフランボワーズのジュレとのバランスがいい。
ケーキは全般的に小ぶりのサイズ。
でも食べてそのサイズ感にも納得。
今っぽいだけの軽さを追求した美味しさでなく、ベースにある味わいはフランス菓子のクラシックな美味しさ、強さ、甘さという感じ。
なので、食べ終わるとこのサイズで十分な満足感で、それは過不足なく、とてもいい後味。
久しぶりに唸るほど美味しいチーズケーキをいただきました♡
発酵バターが香るタルト生地と相まって濃厚!
これはチーズケーキラバーな友人たちにも勧めたい一品♡
ガトーショコラ☆
ビジュアル的にモリモリに盛ったり、過剰なオメカシのないケーキたちの余計なものを纏わない美味しさを満喫しました。
そして最後に追加で買ったのが、ホールサイズのリンゴのタルト☆
こちらは森さんがパリでお店をされていた時にフランス人のお客さんにも人気の高かったお菓子だそう。
その理由は食べて納得!
フランス人の好きそうな味。って、、それじゃなんら説明になりませんが、香ばしく、素朴な見た目なのに味わいはとてもリッチなのです。
まずはそのままいただき、2度目はオーブンで温め、バニラアイスを添えていただきました。
美味し〜〜 (≧▽≦)
しっかりとフランスで重ねた研鑽・技術の上に現代的なセンスが加わったと感じる、すこぶる美味しいケーキたち。
お店は自宅からはやや遠く、なかなか行けないエリアなのですが、これからも通いたいと思います。
Patisserie Religieuses(パティスリー・ルリジューズ)
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