Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

春を告げるフランス野菜☆

パリのマルシェではお花も売ってます。

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ひと通りの食材調達が終わったら最後にテーブルに飾るお花を買う。

そんなヒトに憧れるけれど実際は花より団子で、お花は完全に忘れてお腹空いた〜と急いで帰宅です。

ところでフランスの野菜はとても元気で美味しく、さほど野菜好きでもなかった私をすっかり野菜好きに変えてくれました。

そんな元気なフランス野菜をしばらく食べられないのは残念だと思いながら帰宅した先日のこと。

夫「お帰り〜。冷蔵庫の野菜室見て!!」

K「なに、なに?」(高級果物やケーキを期待)

K「え・・・これって」

夫「タルティーボ♡ すげー綺麗だろ」

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確かにこんなに瑞々しく綺麗で美味しそうなタルティーボは日本(自宅)ではなかなか見たことがありませんでした。

正式名は ラディッキオ・ディ・トレヴィーゾ・ロッソ・タルティーヴォ。

どこかの貴族のような長い名前だわ。。

K「すごいね、最近は日本でもこんな立派なイタリア野菜が手に入るんだね!」

夫「ネットで買った。ヨーロッパ直輸入♡」

K「いくらだった?」

夫「1個1000円ぐらい?」

K「これ一株で!? 冷蔵庫に3株あるってことは3000円…」

夫「うーん、値段は忘れた」

出たよ、値段忘れた病。というか、そもそも見てないだろ…。

K「あのさ、今日私はスーパーでこんな小さな(ゲンコツサイズ)カリフラワーが300円もしたから買うかどうするか散々迷ったんだよね。で、やめたんだけど、あなたがこんな葉っぱに3000円も使うってどーなのっ!!」

夫「意味のない節約?」

夫「ま、夕ご飯の添え物は俺が作るから♬」

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と言いながらオリーブオイル少々で低温でじっくりと焼きはじめました。

一般的に男性はこうなのかもしれないけれど、夫は日々のスーパーなどでの買い物の相場感、金銭感覚は無い。

それ高いよ…というものが感覚的にわからないらしい。

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こうしてはるばる空輸で我が家にやってきたイタリア野菜に合わせるメインは、スーパーで見つけたこれ。

ちょっとグロい。。

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思ったより長い!と感心したアナゴです。

以前Rさんから「穴子は天ぷらもいいけどフライでもイケます!」というコメントをいただいてから食べてみたかった一品。

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という訳で実践してみたところ、仰る通りに天ぷらとはまた別物な美味しさ。

プリッと肉厚な身にサクサクの衣、揚げたてで旨っ(≧▽≦)

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じっくりとソテーしたタルティーボとインゲンのグラタンを添えていただきました。

夫「実はもう1種類野菜を買ってあるんだけど♬ 」

K「・・・。」

夫「ケーコさんの大好きなフランス野菜だよ♡」

K「プンタレッラ? でもあれはイタリア野菜だけど」

夫「正解はね、オネショ!」

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野菜室の奥から取り出された綺麗なオネショ野菜。

我が家ではオネショと呼んでいるこの野菜は、pissenlit(ピサンリ)と呼ばれる「タンポポの葉」で苦味のあるフランスの春野菜です。

ピサンリには「オネショ」の意味もあり、以前あるシェフに聞いた話では利尿作用のある野菜なので食べ過ぎてオネショを連想させるからという言われもあるそう。

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野原に咲いているタンポポとはだいぶ違う感じですが、これは食用に食べやすくなるように光を遮断して栽培されているからで、pissenlit blanc(ピサンリ・ブラン)と言います。

日本では春を告げる苦味と言えばフキノトウなどの苦味がありますが、ピサンリは上品な苦味で、やはり春を感じさせる野菜。

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サッとオリーブオイルとレモンで和えて、上にベーコンとモッツアレラチーズを載せて前菜サラダでいただきました。

K「それにしても日本の自宅でこうしてフランスやイタリア野菜が食べられる時代になったというか、ネットってスゴいね〜」

夫「もうパリに行かなくても野菜だって買える時代だな」

K「って言ってもやっぱり高いよ! このピサンリはいくらなの?」

夫「知らない」

便利なオンラインショッピングではあるけれど、今後は輸入野菜は事前に購入申請してからにしてもらおう…。

 

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
 
 
 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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