Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

トスカーナ伝統料理☆ペポーゾ

もうしばらくしたらゴールデンウィーク☆

ここ数年、その時期になると我が家はセカンドハウスに友人や親戚を招くのが恒例行事化してきました。

となると、お抱えシェフ(夫)は早くからめっちゃ楽しそうにメニュー作りに取りかかり、4月の週末は本番前の試行錯誤、試作料理に没頭です。

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(牛スネ肉を用意)

今回トライする一つがイタリア・トスカーナ地方の伝統料理“Peposo alla Fornacina”(ペポーゾ・アッラ・フォルナチーナ)

それは、牛すね肉を赤ワインと粒胡椒でじっくり煮込んだもの。

Peposo(ペポーゾ)はPepeペッパーのことで、粒のままの黒胡椒と一緒に赤ワインで長時間煮込み、スパイシー且つ赤ワインが濃厚で食べ慣れたシチューとは別物。

(以下フィレンツェ画像は2年前の旅行から)

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ガイドブック、現地ガイドさんによると、この料理の起源は中世。

フィレンツェのランドマーク「ドゥオーモ」のクーポラ(ドーム天井)の建築に関わった煉瓦職人たちが産み出したと言われているそう。

レンガを焼く窯の隅に、材料と赤ワインを満たした鍋を置いておくことでじっくり加熱され、料理が出来上がったと。

なのでalla Fornacina=溶鉱炉風窯職人風と。

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クーポラ建築作業はかなりの重労働。

安い部位の固い肉を長時間煮込むことで柔らかくなり、スパイシーで濃厚な味は、少量でもたくさんのパンが進み、腹ぺこな職人達の空腹を満したと言われています。

イタリアで煮込み料理と言えばトマトがマストなイメージですが、当時のヨーロッパにはまだトマトは伝わっていなかったのだそう。

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牛すね肉をひと口大にカットして、塩胡椒。

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ローズマリー、ローリエ、赤ワインで一晩冷蔵庫で漬け込みマリネ。

夫「本番はちゃんとトスカーナワイン使いますっ」

K「ふーん」

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一晩マリネされたハーブとワインのいい香り♡

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まずはお肉だけをオリーブオイルで軽く焼いてからお肉のマリネも投入。

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人参、ニンニク、エシャロット(フランス産!)、削った黒胡椒、塩少々をソテー。

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赤ワインを入れて沸騰したら、そこにお肉とマリネ液、そしてホールの黒胡椒を加えてあとはじっくりゆっくり煮込むだけ。

とにかくいい香り!

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アシスタント・ケーコはパリで調達したマッシュルームミックスを牛乳で伸ばすだけ。。

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完成☆ ボナペティート

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翌日はトマトを加え、残ったお肉を細かく刻んでボロネーズソースっぽくタリアテッレに。

本番までにもうしばらくアレンジが加わりそう!?

 

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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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