
地蔵鮓☆スシ食いねぇ
小学生の頃、シブがき隊(!)が歌う「スシ食いねぇ」という寿司ネタを並べた歌詞の、なんともストレートな曲が流行りました。
ここの寿司屋は日本一♬
スシ食いねぇ、スシ食いねぇ、スシ食いねぇっ!!
アガリ、アガリ、アガリ、ガリ、ガリ、ガリっ♬
と当時クラスメートの男子たちは意気揚々とサビを歌い、「小僧寿しで何個食べれる?」などと精神年齢が女子より低めの男子(今思うとカワイイ)から質問された記憶があります。
生意気女子たちは「回転寿司を自慢して欲しくないよね」とクールな対応。。
(本日のお品書き)
と、今日はそんな回るお寿司ネタではなく、今一番大好きなお寿司屋さん、東京・白金台にある「地蔵鮓」のこと。
(ホクホクと甘い空豆とふっくらと蒸された蛍烏賊)
このお店を好きになった理由は、とにかく一貫一貫が丁寧に緻密に手間暇かけて作られた美味しい「江戸前鮨」なのに加えて、おまかせメニューは私好みの「握り中心」であること。
まさに「スシ食いねぇ」なのです。
(出た!大好きなシャコの爪♡この甘ーい筋肉質)
これまで銀座や自宅周辺を中心にお寿司屋さんめぐりをしていたのですが、お任せでいただくと握り以外にお刺身や一品料理が多く、お鮨の前に結構満腹になりがちでした。
お鮨に詳しくないし、季節も踏まえてどんなネタをどんな順番で食べたらベストなのかわからないので食べたいネタを言って握ってもらう、というよりお店のオススメをお任せで食べるのが基本スタンス。
色々食べ歩いてもシャリの味や大きさも含めなかなか自分にしっくりくる一軒に出会えませんでした。
(軽くおつまみを摘んで、お腹もちょっと落ち着いたところで本日のネタの説明)
そんな中、約1年前に出会い時々お邪魔するようになったのが「地蔵鮓」さん。
営業は木、金、土の夜のみ、席数は6席前後(カウンターのみ)、お酒は一人3合までなので集まるお客様も心からお鮨を楽しみたい人たちという雰囲気。
初めてお邪魔した時はご主人が厳しそうで(お仕事には大変厳しい姿勢が伺えます!)、お鮨門外漢な私など相手にしてもらえない…と緊張したのですが、その美味しい握りに緊張も解け、ご主人のわかりやすい説明と接客をしてくださる奥様の優しい笑顔とお人柄にすっかりファンになりました♡
ねっとり甘く美味しい白イカからスタートしました。
マコガレイ、中落ち部位に近いマグロ赤身、コハダ、トリ貝、春子鯛。
写真を撮りそびれたネタもいくつかありますが、次々と目の前に置かれる握りの美味しさに唸ってばかり。
そしてどの握りも美しい。
甲殻類好きということもあって特に感激したのは特大シャコのオス(左)メス(右)比較。
コリコリした食感の卵を含んだメスとギュギュッと肉厚な身だけのオスでは食感は別物。
シャコの季節は春と秋の2回ですが、春シャコは産卵期なのでこうして子持ちでコクと甘みが抜群☆
中トロ、アジ、大トロ。
指先で何度が温度を確認していたご主人がしばらく待ってから握ってくださった大トロに悶絶。
美味しさを最大限に感じるネタの温度も大切なのですね…!
ウニ、穴子、巻物はヒモキュウ。
ネタはもちろんですが、海苔の香りが高くて口に含んでから鼻に抜け、舌に残る余韻が長くて驚く。
そして我が家のお鮨のシメは「干瓢巻き」がルール。
そんなことをご主人はすっかりお見通しで、お願いせずとも巻いていただいたことにも感動。
カステラのようにふんわり甘い芝エビのすり身入りの玉子焼きでフィニッシュ。
パリでも「Sushi B」や「仁」など本格的なお鮨屋さんはありますが、東京で食べるなら私は「地蔵鮓」\(^o^)/
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