サメと泳ぐ☆
楽しみにしていたお芝居を観に「世田谷パブリックシアター」へ。
田中哲司さん&田中圭さんが熱演!と評判の「サメと泳ぐ」。
本作は1994年にケヴィン・スペイシー主演でハリウッドにて映画化(邦題『ザ・プロデューサー』)され、さらに2007年にはクリスチャン・スレイター主演で英ウエストエンドにて舞台化されたものの翻訳劇(千葉哲也演出)。
ストーリー(ネタバレしません)の舞台はハリウッド、ショービズ界。
ハリウッドの大物映画プロデューサー・バディ(田中哲司)は人としての評判は最悪だが、数々の作品をヒットさせ、彼のアシスタントは皆映画界で出世すると言われている。
脚本家志望のガイ(田中圭)は成功を夢見てバディの元で働き始めた。
バディの痛烈な侮辱の言葉、公私混同のめちゃくちゃな無理難題、あらゆる雑用(急遽のパワハラ、モラハラ、セクハラ、これでもか!なハラスメント満載)に追われる中で、新作を売り込みに来た映画プロデューサー・ドーン(野波麻帆)に出会う。
そして二人は恋人関係に♡
制作部門のトップへ登りつめたいバディは、映画会社会長のサイラス(千葉哲也)にアピールするためドーンの企画を利用することを思いつき、ガイにある提案をもちかける。
信頼と懐疑心、名誉と屈辱、希望と失意、それぞれの思惑が入り乱れる中、バディとガイの歯車が狂い始める…。
ハリウッド、ショービズ界の裏世界が垣間見れるようなリアルなお話に、昨今のme too運動なども重なって、見応えのあるとても面白い作品でした。
嘘やハッタリが溢れる巨大ビジネスの大海原の中で泳ぐ、生き抜くにはサメように、またはサメたちと一緒に泳げないと生き延びられないのかも…。
それにしても田中圭さんの演技、存在感すごかった!
夢はあるけど自信なさそうなおどおどした青年、恋愛にウブな男、多忙な仕事をこなす中で俺がいなくちゃ世界は回らないんだよ〜とやや勘違いし始めてからのチャラ男、パワーバランスの中で右往左往、キレた瞬間、狂気、最後の決断をしてから…と、どんどん業界に染まって行く様を熱演!
可愛く見えたり、セクシーに見えたりで、くるくる変わる表情と雰囲気にすっかり魅了されました。
これからもっと観てみたい田中圭さん♡
ところでどうでもいいことなのですが、「世田谷パブリックシアター」に行った際の小さな楽しみがシアター内の喫茶コーナーで売っているチョコチップとオレンジピールが練りこまれたスコーンをお土産に買うこと。
ちょっと大きめですが、サクサクポロポロでテクスチャーは軽め。
これを前日のお芝居を振り返りながら(田中圭さん、よかったわ〜♡とか)翌朝温めて食べるわけです。
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