コーンビーフとポマール☆
パリの1枚。
Gare de Lyon(リヨン駅)構内にある老舗レストラン”Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)。
パリに来たばかりの頃は駅構内にこんなに美しいレストランがあるなんて!と驚いた。
*****
夫「久しぶりにコーンビーフ食べたくない?」
K「イイね!」
と言うわけで、オーストラリアのグラフフェッドビーフのコンビーフブロックを「ミートガイ」でお取り寄せ。
以前にも書いてますが、アメリカンな(?)と夫と結婚するまで私の中ではコーンビーフは小さな缶詰の、なんともグリーシーな、個人的にはあまり好きではないものでした。
本場では名前のままに、塩漬けにされた(Corned)肉の塊(Beef)。
初めて見た時は、その肉塊の大きさと、けして脂っこくはないお味に驚き感激でした。
アメリカでは、3月のSt. Patrick's Day(セント・パトリックス・デイ )の時期によく食べるそう。
今回我が家ではまずは軽く塩抜きをしてからポトフ仕立てに。
野菜はあれこれ入れずキャベツと玉ねぎのみ。
そして翌日は、ポトフのスープでお肉だけを更に煮込んで、
取り出してスライス。
「俺が切る♬」
肉仕事は夫の仕事。
というか、、私が切るとこの手のものはどんどん厚くなってゆく…。
更に味を染み込ませたく、お鍋に戻してしばらく放置。
パンをトーストし、バター、マヨネーズ、マスタードはお好みでつけてレタスと一緒にサンドしたらボナペティ。
私はオープンサンドで。
旨っ♡
「俺はサンドイッチで!」(夫)
お肉はそこそこボリュームがあるものの脂が落ちているのでさっぱりと食べやすいコーンビーフ。
そんなシンプルサンドイッチに赤ワインを。
フランスの大好きな自然派ワインPhilippe Pacalet (フィリップ・パカレ)の“Pommard 1er Cru 2009”(ポマール プルミエ クリュ)。
ぽってりと厚みを感じるので、秋が深まってくると飲みたくなるワイン。
夫「パカレのポマールって珍しいよね。」
K「パリのパピーユではよく飲んでるし、直近ではこの前のフロリレージュでも飲んだけど。」
夫「そうだっけ?本当に普段の大事なことはことごとく忘れるのにワインに関してはその記憶力はなかなかすごいと思う。そこだけは認める。」
K「そこだけは…」
ムムム。相変わらずの上から目線。いつかもっとギャフンと言わせなくてはならぬ。
ギャフンだよ、ギャフン!と、心の中にとどめ置きポマールの美味しさを噛みしめる。ごくっ♡
色も香りも抜群に美しい。
ワインに関しては飲んだものを意識して記憶しておこうと思ってもいないし、ドメーヌ、造り手さんの名前など文字としての記憶ができないものの、飲むと過去に飲んだことがあるかどうかは大概わかります。
この動物的感覚は何か他に役に立たないのだろうか…。
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