ヴェネツィアのグッケンハイム☆
ヴェネツィアに来るたびにちょっと気になっていた"Collezione Peggy Guggenheim"
(ペギー・グッゲンハイム美術館)を今回初めて訪れました。
入口はこんな風に間口がちょっと狭いので、美術館と言っても小さめなんだろうぁと
思っていました。
が、そんな想像とは違って敷地内には緑も多く広々としていて、彫刻などが点在し、
暖かい季節なら更に気持ち良さそうなお庭もあり、館内にはカフェも併設され、ゆっくりと時間を
過ごすことができそうな邸宅でした。
立地は大運河にも面していているので眺めもgood☆
こんな素敵な所に実際に約30年暮らしたのがPeggy Guggenheim(ペギー・グッケンハイム)さん。
アメリカの大富豪で、アートコレクターの女性です。
入場チケットには彼女のお顔☆
その彼女のコレクションを美術館として1949年から公開。
まずは只今開催中の企画展"The Avant-Gardes of Fin-de-Siècle Paris
そこにはパリ・オルセー美術館でお馴染みの画家たちの作品が展示されていました。
ポール・シニャックの点描画が好きです。
海が好きだったというシニャックなので、きっとこのヴェネツィアの景色も好きだったろうな~と。
L'arc-en-ciel(Paul Signac)
ピカソ、ジャコメッティ、キリコ、カンディンスキー、シャガール、ダリ、ミロなどの作品が次から次へと
並んでいました☆
棒のように細過ぎてあまり好きじゃないと思っていたジャコメッティの作品ですが、この作品は
白い滑らかな肌質とグラマーな体とはまた違った美しさに見惚れました。
Femme qui marche(Alberto Giacometti )
久しぶりに見たマグリット♪
L'Empire des lumières(René Magritte)
シャガールの画はいつもポエティックですな。
La pluie(Marc Chagall)
アンディ・ウォフォールと言えば、この秋はC.ディオールとのコラボバッグがパリのセレクトショップを
賑わせてました。
Flowers(Andy Warhol)
そして中でもインパクト絶大だったのはMax Ernst(マックス・エルンスト)の作品。
La toillette de la mariee(Max Ernst)
いくつもの作品がある中で彼の画は異彩を放っていて、なんとなく恐いけど面白い絵。
エルンスト(恋多き男だったそう)が一時期ペギー・グッケンハイムと結婚していたと知って、
なるほど、ペギーさんが彼の才能に惚れ込んだであろう深~い女の気持ち、情念が
この邸宅(美術館)にはまだ漂っているから彼の作品はこの場所で一際存在感を放っているのでは?!
と思いました。
飽きない素敵な美術館でした☆☆☆
<INFO>
Collezione Peggy Guggenheim(ペギー・グッゲンハイム美術館)
Dorsoduro, 701-704, 30123 Venezia
*The Avant-Gardes of Fin-de-Siècle Paris
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