Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

小栗旬×田中哲司の『RED』、マーク・ロスコ!

この夏、楽しみにしていた舞台の一つ、小栗旬さんと田中哲司さんの二人芝居『RED』の

公演初日に行ってきました。

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場所は、新国立劇場・小劇場

新国立劇場のオペラ劇場や中劇場には来たことがあったものの、小劇場は初めて。

地下の階段を降りたところにあった小劇場の入口には、お花がいっぱいでした。

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一面に広がる花の良い香り☆

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この作品は、2009年にイギリス・ロンドンで初演されたもので、脚本を手掛けたのが

「ラストサムライ」「アビエイター」「007 スカイフォール」などで知られるジョン・ローガン氏☆

今回の日本初演の翻訳と演出は、数多くの演劇賞を受賞している小川絵梨子さんです。

RED』は、20世紀を代表するアメリカの抽象画家、Mark Rothkoマーク・ロスコ)と彼が

ニューヨークの高級レストラン「フォー・シーズンズ」の依頼で制作した「シーグラム壁画」が

題材になったお話です。

悩み苦しみながら創作に向かうロスコ(田中哲司)と、ロスコの助手としてケン(小栗旬)

互いの創作美学や理想をぶつけ合いながら「究極の赤」を追い求めていく様を描いたもの。

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激しい言葉とアクションで互いをぶつけ合う舞台で、芸術に疎い私でも、その創作過程や

生みの苦しみ?の一端を垣間みれたようで面白い舞台でした。

一般人の常識的な枠では捉えることのできない人間性は芸術家だからだと

思う反面、自分はヒト違う、才能があると思いたいが故に変人ぶることも。

芸術家の作品やその生き方をまるごと理解して、ずーっと一緒にいることはやはり私の

ような凡人には難しいことだとつくづく思いましたが...。

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そしてこの舞台鑑賞をきっかけに興味が湧いたのがマーク・ロスコの実際の作品。

30点あるシーグラム壁画のうち7点をDIC川村記念美術館が所蔵しているそうです。

(以下の作品説明は、DIC川村記念美術館オフィシャルサイトより引用、舞台のネタバレにも

なりますが、現代アートに興味があれば...)

1958年春、50代半ばにして大家と認められたロスコが、マンハッタンに新しくできる

シーグラム・ビル内のレストラン「フォー・シーズンズ」のために、作品制作の依頼を

受けたことをきっかけにしています。

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最高級の料理と優れた現代アートをともに提供するというコンセプトのもと、

ロスコも作家のひとりに選ばれ、レストランの一室の装飾を任せられたのです。

当時のロスコは、グループ展などで他人の作品と同じ部屋に作品が並ぶことを嫌い、

自分の絵だけで ひとつの空間を創り上げたいと切望していました。

そこで、およそ一年半を費やし、30点の絵画を完成させたのです。

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それら〈シーグラム壁画〉は、雲のように茫洋と広がる色面が内に孕んだ光を静かに放つ

ロスコの代表的な絵画とはいくつかの 点で異なっています。

まず、全体の半数以上が横長の画面で、多くは横幅が4.5メートルに及ぶものと

なっています。これまでにない大作となったのは、ロスコがこれらを「絵」ではなく「壁画」と

考えたからであり、紙に残されたスケッチからは、複数の作品を間隙を空けずに連続して展示し、

まさに壁全体を作品に するような構想があったこともわかっています。

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また、雲のような色面は姿を消し、代わりに深い赤茶色の地に表れたのは、赤、黒、

明るいオレンジのいずれか で描かれた窓枠のような形でした。

とはいえ、それは現実の窓ではなく、いわば概念としての「窓」--赤い広がりとなった

彼岸への窓あるいは扉といえるもので す。

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そしてそれは閉じたまま、あちら側の世界とこちら側の世界の境界を示すのみで、

あちらへ踏み入ろうとする私たちの意志を拒むように見えます。

あるいは、乾いた血を思わせる色合いや、薄く何層にも塗り重ねられた独特の絵肌に

おどろおどろしさを感じる人もいるでしょう。ところが、しばらくこの壁画群に囲まれていると、

まるで自分の意識が赤く染まるよう感覚を覚え、やがては深い内省をうながされるのです。

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ロスコが新境地を開いた〈シーグラム壁画〉ですが、完成後にレストランに飾られることは

ありませんでした。

一足早くオープ ンした店を訪れたロスコがその雰囲気に幻滅し、契約を破棄してしまったからです。

しかし、一度は行き場をなくした絵画群も、1970年にロンドンのテイ ト・ギャラリー

(現テイト・モダン)にうち9点が寄贈され、1990年には7点がDIC川村記念美術館に

収蔵されることとなりました。

以降、このふたつの 美術館ではそれぞれの〈シーグラム壁画〉のために一部屋を設け、

常時公開しています。

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そのほか、アメリカ、ワシントンDCのフィリップス・コレクションに あるロスコ・ルーム、

ヒューストンのロスコ・チャペルと、ロスコの作品のみで出来上がった空間は世界に4カ所

あります。

ロスコの描いた「究極のRED」を実際に観て直に感じてみたいです!

Rothko: "What do you see?  How do you feel? "

What will I see?  How will I feel?

おまけのパリは、「バターケースBelle et Bonneで☆

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-712.html

à demain(^.^)/~~

 

 <info>

新国立劇場

東京都渋谷区本町1−1−1

http://www.nntt.jac.go.jp/

DIC川村記念美術館

千葉県佐倉市坂戸631

043-498-2131

http://kawamura-museum.dic.co.jp/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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