迫力Rognon de veau☆見事な食べっぷり!
夫「今度Yくんと食事することになったよ。ディナーね」
K「へ~、じゃ私も混ぜて!いつも挨拶程度でほとんど話したことなかったから。Yくんていくつ?若いよねぇ。結婚してるの?」
夫「知らないよ。君と違ってそんなプレイベートなこと聞いたことない」
という訳で、日頃夫がお世話になっているYくんとのディナーにジョインしたのは、ビストロ『N'onaka』(ノナカ)。
そして待ち合わせ時間ぴったりにYくんはやって来た。
(シャンパンとひとくちキッシュのアミューズで乾杯)
爽やかな笑顔で登場したYくんを迎えて、つくづく思ったのは、日本人は時間に正確だと(私の周りでは)。
15分以上の遅刻などは、ほとんど経験したことがないかも?!
ほんのちょっと遅れそうというだけで、LINEには「5分遅れます!」などのメッセージを送ってくれる人も少なくない。
<トマトファルシー:中には野菜、枝豆、コリコリのツブ貝など>
実は(と改まることでもないが)ここ半年間で夫と二人っきりでの外食は数える程度。
お互い女子会、男子会等に忙しく、二人一緒でもその席には友人知人、親戚、お世話になっている方々との食事会続きで、その集合レストランにやってくる日本人の皆さんは時間に本当に正確で、私がラストなことが圧倒的に多い…。(それでも5分以内遅刻よーな言い訳)
Yくんもそんな一人、時間に正確君なのでした。
<トリッパとキノコのサラダ>
そんなY君、聞けば一人暮らし。
男子一人暮らしとなると、普段の食事は野菜不足になりがちでは?と、ついこの日は野菜モリモリなメニューを勧めてしまいました。
夫「苦手なものある?アレルギーは?」
Y「何もありません。それに大食いです!」
個人的にはよく食べる男子が好きだわ♡(心のつぶやき)
<サーモン&ポーチドエッグのサラダ仕立て>
言葉通りにY君、若いだけに食べっぷりがとても良い。
えっ??マジック?いや、マジシャンですか?
と、何度も目を疑ったのは、気がつくとY君のワイングラスが空っぽ。
こんなにおしゃべりしているのに、いつの間に飲んでるわけ?!
この日はシャンパンに始まり、白&赤ワイン、そして食後酒までいただいたのに、ペースが早くてワインの写真が1枚も無い、撮れていなかったことを思うと、その飲みっぷりの良さが窺える?!
さてこの日、特に嬉しく盛り上がったお料理はメイン3品。
それは私達がパリで食べる大好き料理で、それらについて以前、野中シェフにお話したことがあったのですが、それを覚えていてくださったのか(?)大好物が登場しました。
「ドーバーソールは無理ですが、これを」と平目。(ホロ酔いにつき正しい名前を失念)
その皮パリッ、中はソフト肉厚な美味しいソールに感激。
そして驚いたのは、『Rognon de veau』(ロニョン・ド・ヴォー)、仔牛の腎臓が登場したこと。
これまで都内のレストランでも何度かいただいことがあるものの、いずれも小さなポーションでほんの少し。
パリのビストロでいただくようなガツンと、周りの脂身をまとわせての迫力ローストは日本で初めて!
野中シェフには、サヴォワ地方のレストランの暖炉で丸ごと焼かれたロニョンを脂身を自分で削ぎ落としながら食した思い出を熱く語った夫でしたが、まさにそのシーンの再演。
このややクセもの内臓料理は、好きな人は好きですが、苦手な人も多かろうと思います。
実際私もあの特有のアンモニア臭は得意ではなく(良質なものは香りも控えめですが)、一見ウズラの卵のようなツル感、でも噛むとプリプリしたナマコのような独特食感で、その味はレバー、砂肝、ハツを足して割ったようなThe 内臓?!
ロニョンをY君は初めて見る、食べるということだったのですが、食べることが大好きで好奇心旺盛な彼はドン引くことは一切無く、切り分けられたロニョンを「美味しいです!イケますね!」とペロリ。
続く牛テールのハンバーグも余裕の完食☆
<チーズ盛り合わせ>
デザートのチョコレートタルトも写真で見ると実物サイズがわかりづらいですが、なかなかの大皿に乗ってまして、酔った私の目では4号サイズと察知。
夫と私はそのハーフを分けての4分1ずつ食べた訳ですが、
K「Y君、大丈夫?無理しないでね」
Y「全然大丈夫です」
と、一人で残りのハーフを平らげた。
アイスは別腹な私は、すっかりこちらのお店のバニラアイス大ファン!
これはどうしてもいただきたく、欲張って食べてしまいました。
終始笑顔のY君は、最初から最後まで気持ち良い食べっぷり、飲みっぷりでした。
当面夫と二人ディナーは予定が立たず、いろんな方々との食事会が続く予定ですが、新旧様々な顔ぶれとご一緒できる楽しさ、美味しさはコロナ禍の数年があっただけにありがたく感じてます。
*****おまけのパリ*****
食後のカフェのおまけは、ひとくちチョコレートの所が多いけれど、時々それ以外、特にポワラーヌのクッキーだとちょっと嬉しい♬
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