
ウサギのRognons☆
大好きだったレストラン“Spring”は閉店してしまいましたが、その後もよく通っているのがその“Spring”のオーナーで今はNewYorkで活躍しているDaniel Rose(ダニエル・ローズ)さんが手がけるネオビストロ“Chez la Vieille”(シェ・ラ・ヴィエイユ)。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/1chez-la-vieille.html )
2階のダイニングスペースは(1階はバー)は広くないけれど、友人の家に招かれたような気持ちになるコージーでシックな雰囲気。
いつもの席、ここから見える街の様子を見ていると平和で幸せな気持ちになります。
夕食のバゲットをかじりながら家路を急ぐ人、寄り添って歩くカップル、犬の散歩中の人、お向かいのお店の店員さんの店じまいの様子。全てここで繰り返される日常光景なんだろうけど、同じことが繰り返されることの穏やかな幸せを感じます。
まずは好きな個数でオーダーできる生牡蠣とシャンパンで乾杯。
ポロネギをヴィネグレットソースで。
煮込まれて柔らかくなった甘味のあるポロネギにしっかり酸っぱい赤ワインビネガーと香ばしくローストされたヘーゼルナッツがアクセント☆
K「そ、それが…」
夫「イエース!! Rognons de Lapinだぜ〜♡ って俺もラパンのは初めてなんだけど」
メニューを見るなり、ロニョン好きの夫が飛びついたRognons de Lapin(ロニョン・ドゥ・ラパン)。
Lapin (ラパン)は「ウサギ」です。
Rognons(ロニョン)は腎臓ですが、ビストロなどでは一般的には仔牛のもの(Rognons de veau)が使われます。これまたビストロや内臓専門店によってはアンモニア臭がきつかったりするので、私はあまり手を出しません。。
ウサギとは珍しく、初めてです。
私も1つ食べてみると臭みは無く、その特有のコリコリとした食感と一緒にいただくガーリック・ブリオッシュトースト(写真忘れましたが、このパンがまた美味しかった!)の美味しいこと。
前菜としてはかなりのボリュームでしたがロニョン好きの夫は大満足。
スキー合宿以来の笑顔を見せた!?
珍しいラパンのロニョンにお店の人とも話が盛り上がる。
ワインはドメーヌFanny Sabre(ファニー・サーブル)のVolnay(ヴォルネイ)。
一般化はできないけれど、仔牛のロニョンを嬉々として口に運び、赤ワインをごくりと飲む姿はフランス人みたいだな…と思う。
K「一瞬フランス人に見えたよ…」
夫「嬉しくない」
私ならフランス人女性とかパリジェンヌみたいとか言われたら大喜びするけど。(← ちっとも言われない)
そしてメインは大大好きな牛肉赤ワイン煮込み“Boeuf bourguignon”(ブフ・ブルギニョン)!
いつもなら夫婦で同じメニューを選ぶことはほとんど無いのですが、今回は珍しく二人ともブフ・ブルギニョン。
たーっぷり長時間かけて煮込まれたであろうなお肉はホロホロと柔らかく、ねっとりしたゼラチン質も絡み絶品。
赤ワインソースが染み込んだ大型シェル状パスタも旨っ♡
満喫しました (≧▽≦)
食後、私のチョイスしたデセールはタルト・オ・シトロン。
目が覚める甘さっ!?
ヘルシー志向でパリのスイーツも10年、20年前より全般的に甘さは控えめになっているとは思うのですが、時々ガツンとした甘さに出会うと「あま〜い!」と口ではもうダメ的なトーンを放ちつつも、その甘さにちょっぴりマゾヒスティックな喜びを感じる。ごくたまに食べたくなる強度な甘さ。
一方、夫の選んだクレーム・キャラメルはソースの苦味も良く、滑らかクリーミー♡
すっかりカフェ無しでは食事が終わった気がしない体質?になってしまったので食後は必ずエスプレッソ。
コース仕立てだったレストラン“Spring”の料理とは別物ですが、クラシックなメニューを現代的にアレンジするというシェフのダニエルさんのスタイルが楽しめる“Chez La Viellie”、今後も足繁くお邪魔したいと思います。
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