
ベル・エポックな"Roman d'une garde-robe"
只今Musée Carnavalet(カルナヴァレ美術館)で開催中の
"ROMAN D'UNE GARDE-ROBE" Le chic d'une Parisienne de la Belle Epoque aux années 30
(ワードローブのロマン 30年代のベル・エポックにおけるパリジェンヌのお洒落)展を
観に行ってきました。
久しぶりに来たマレの「カルナヴァレ美術館」。
ここはパリ市の歴史を伝える美術館で常設展は無料です。
美術館として使われるようになったのは19世紀半ばからで、もともとは1548年にジャック・デ・リニュリ
(パリ市議会議長)の邸宅として造られたもの。
その後17世紀半ばに建築家フランソワ・マンサールによって近代的に改装され、
1677年~1696年には、作家のセヴィニエ夫人が住んでいたそう。
いつもお庭が綺麗に手入れされてます☆
館内にはルイ16世とマリー・アントワネット所縁の品々が展示されていることでも有名で、
パリの歴史を絵画や彫刻、遺跡、インテリアや装飾などで辿ることができる美術博物館。
今回の特別展(有料8ユーロ)は1F奥にて展示。
ヴァンドーム広場に面した高級ブティックChéruit(シェリュイ)で1912~1923年
まで、最初の販売員として働いたAlice Alleaume(アリス・アローム)さん。
パリのベル・エポックと言われる時代を生きた彼女のワードローブを公開するというもの。
当時人気のブランドWorth 、Lanvin、Hellstern(靴)、Alphonsine(帽子)はじめジュエリーや
顧客リスト、オーダーシートなどを展示。
貴族や王族の人が着ていたものではなく、当時の働く一般女性の装いを見れるという点では
興味深いものでした。
当時アリスさんはカリスマ店員みたいな存在だったんだろうなぁ~と想像しながら鑑賞しましたけど、
やっぱり自分が洋服を買う時に一番頼りにするのは店員さんのアドバイスや提案☆
センスのイイ店員さんに出逢えると買い物は全然違ってくるなぁと(^v^)
そんなアリスさんとは、こんな方。(以下画像3枚はカルナヴァレ美術館公式HPより)
Alice Alleaume, vers 1912
ランバンのドレス、素敵☆ ブレスレットというかカフスがイイ☆
Jeanne Lanvin, plastron et paire de manchettes « Sèvres », 1934-1935.
私の好きなワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」の登場人物、
「ワルキューレあるいはブリュンヒルデ」と名前のついた夜会用ドレスが展示会場の
ラストを飾っていてとても印象的でした。
Jeanne Lanvin,Robe du soir « Walkyrie » ou « Brunehilde », 1935.
贅を凝らした衣装という感じではなく、一般女性が当時リアルに着ていた服だと思うと
身近な洋服な歴史という感じで少し親近感も感じつつ鑑賞できました。
そんな20年代、30年代のファッションも面白いけれど、やっぱり私は50年代、60年代が
相当好きだと改めて感じてしまったので鑑賞後はブティックで本展とは関係ない
こちらの本"Paris Mode"を買ってしまいました♥
1920年代〜1980年代(最後の一枚は2012年)のパリ・モードな写真が100枚。
50年代、60年代のページを眺めてはうっとり(≧▽≦)
Richard Avedon(リチャード・アヴェドン)が撮ったこの一枚は大好きな一枚♥♥
この一枚が掲載されいていたので買ってしまったという感じ。
年々ファッションのトレンドには鈍感になっているなぁと自覚しているのですが、
それは好きなものが絞られてきたからかなぁと。
あんまりにも時代錯誤な格好はしたくないものの、トレンドはちょっと意識しても基本的には
自分の好きなものをつきつめていきたいと思う今日この頃です。
<INFO>
Musée Carnavalet(カルナヴァレ美術館)
23 rue de Sévigné 75003 Paris
http://www.carnavalet.paris.fr/
*ROMAN D'UNE GARDE-ROBE展は2014.3.16迄
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