
ノルマンディの古都☆Rouen(ルーアン)
あれは誰?とその騎馬像を確認するとナポレオン・ボナパルトでした。
たくさんの名言を残しているナポレオンですが、以前ププっと笑ってしまったのが、
「パリと女は留守にしてはダメだ」
確かにね、いない間にどんどん変わるし、留守中の悪巧みはあるあるだ。
でもボナパルトさんには「亭主元気で留守がイイ」って言葉もあることを教えてあげたい…。
と、トゥケからパリへ帰る途中に立ち寄ったのは、ボナパルトも生涯で2度ほど訪れたというノルマンディの古都『Rouen』(ルーアン)の街。
これまた私達夫婦には何年ぶり?な懐かしい街で、覚えているのは大聖堂、大時計、ジャンヌ・ダルク教会ぐらい。
それも外枠的な感じで、教会の中や町歩きで感じた色々はかなり朧げ…。
改めて時間に追われることもなく、マイペースにゆっくりのんびりのルーアン散歩は、「とても素晴らしかった!!」の一言に尽きます。
以下抜粋した街並み写真が続きますが、実際はこれ以上に撮りまくり(&動画)、パリとはまた違った美しさを保つ古都に感動しました。
という訳で、ご一緒に緩〜いお散歩気分でお付き合いいただければ(^_-)
ルーアンは、フランス西部にある都市。
ノルマンディ公国の首都として栄え、中世からの古都として大司教座が置かれていました。
ローマ時代からセーヌ川を利用した水運の拠点として発展し、あのジャンヌ・ダルクが火刑に処された町でもあり、今でも命日(5月30日)の5月にはゆかりの広場や教会で彼女を偲ぶお祭りが開催されています。
一歩旧市街エリアに入った瞬間、昔々な御伽の国にタイムスリップしたかのように、ノルマンディ様式の木組みのコロンバージュの家屋が建ち並らびます。
その様子は、傾き加減や裏路地、至るところに歴史を感じる風情に溢れ、カメラを構えた手が下ろせない?!
これまで私の中ではコロンバージュと言えばアルザス地方だったのですが、ルーアンの町は歩いても歩いてもどこまでも続く風で驚きました。
調べてみると、その数は2000軒以上あるそうで(そのうち227軒は、歴史的建造物)ヨーロッパでは一番多いと。(納得!)
完全な木造ではないものの、こうしてふんだんに使われた木組みの家は、日本家屋に通じるものも感じられ、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
それにしても補修を繰り返しつつ14世紀頃から残っているというのだから改めて驚きです。
14世紀と言ったらざっくりだけど、鎌倉時代終わりから室町時代の初め頃…そんな家が残っているなんて!と歴史好きとしてはちょっと萌え、家に頬ずりしたい気分に…♡
街中のゴミ箱がコロンバージュ デザイン。
昔と今がユニークに共存する、こういうセンスにフランスらしさを感じたり。
出た! Cathédrale Notre-Dame de Rouen(ノートル・ダム大聖堂)。
どうにもフレームに収まりきらない、まさに大聖堂。
印象派の巨匠クロード・モネ(Claude Monet)が1892年から1893年にかけて30点も描いた、あの有名連作シリーズの教会である。
大聖堂の向かいにアトリエを構えた建物はこちら。
季節、天気、時間で刻々と見え方、表情を変える大聖堂を描いたモネ。
芸術門外漢な私でも、この大聖堂の美しさに魅了されたモネの気持ちがわかるような。
とにかく、ずーっと見上げてても飽きる気がしないのです。
造りがとにかく細かく繊細、まるでレースのような壮麗さで、近くで観ても離れて眺めてもとにかく美しい。
更に聖堂の内部も圧巻。
美しく荘厳なステンドグラスの数々、多くの聖人像、パイプオルガン、揺らめく蝋燭の灯り。
後ろ髪を引かれる思いで何度も振り返りながら教会を後に。
次にGros-Horloge(大時計)に出逢いました。
これまた懐かしい…。
14世紀から1928年まで動き続けたという、これも町のシンボル。
特に観光名所を目指さなくとも、空を見上げてそびえる教会を目指せば、教会の鐘のする方向へ向かえば、それもこれも名所という感じで、ふと視線の先に入るものが歴史的建造物。そんな旧市街散歩は本当に楽しい。
こちらもそのファサードの装飾の素晴らしさに足が止まり、確認すると1508〜26年にかけて制作された緻密なルネサンス様式の彫刻が特徴的なPalais de Justice(ルーアン裁判所)でした。
そろそろランチタイム。
と思ってウロウロと散歩していた私達ですが、困ったことに日曜日で営業しているお店がとても少なく、営業中のお店はどこも満席、しばらく空く様子無し。
どうする?どうする私達!?
*****おまけのパリ*****
今シーズンも気になるPATOU(パトゥ)のお洋服♡
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