渋谷松濤のSans Déconner(ソン デコネ)☆
帰国して真っ先に伺ったのは、6月14日に渋谷区松濤にオープンした“Sans Déconner”(ソン デコネ)☆
フランスで、特にパリで長く研鑽を重ねた渋谷将之シェフが帰国されて開いたフレンチレストランです。
(渋谷区に渋谷シェフのお店、覚えやす〜い)
松濤公園に面した閑静な地に緑のファサードが目印☆
店内はオープンキッチンでカウンター席とテーブル席を合わせて14席ほどのお店。
パリで活躍の頃からずっと渋谷シェフのファンだった我々夫婦にとっては、こうして日本で彼のお料理を頂ける日が来たことに感激 (≧▽≦)
久しぶりの再会のあれこれ話の前にとにかく「オープン、おめでとうございます!!」と赤ワインで乾杯。
ワインは、店内にあるセラーから自分で選んで勝手に取るというラフ&ユニークなシステム。
まずはエチケットで選んだスペインのワインで。
お料理はディナーは基本おまかせコース料理1本。(遅い時間帯にはアラカルトも可)
最初に登場したのは夏らしいトウモロコシとココナッツのスープ。
好きなものダブルで最初からニヤニヤしてしまう♡
マグロ&スモモにモッツァレラチーズ☆
そう、これこれ!と激しくヘッドバンキングしそうになったけれど、渋谷シェフはお料理の中のフルーツ使いが非常に巧み。
フルーツの酸味や甘味が素材を引き立て(この日でいえばマグロ)、美しくて美味しい世界を作り上げる。
昔々は給食の酢豚にパイナップルは子供心には疑問のコンビだったけれど、大人になって鴨肉にオレンジやベリーソースが合うことを知ってから、サラダにザクロ、青カビに梨等々で食後のデザートとは違ったフルーツの魅力を知りました。
そんなフルーツ使いが思いきりソフィスティケートされたのが渋谷シェフのお料理。
枝豆と生ハムのタルティーヌ☆
甘い玉葱のコンフィにさっと刻まれ甘味のある枝豆はよく合い、そこに生ハムの塩気がパーフェクト。
またヘッドバンキングしそうになった。(心の中では激しくやってた)
これは自宅でも真似したいタルティーヌだけど再現は難しそうだなぁ…。
調子に乗って2本目の赤ワイン。
ガメイ(葡萄品種)=ボージョレ・ヌーボーと思いがちなので軽めと位置付けられたりしますが、そうではなく深みのあるガメイも結構あります。
こちらもそんな1本でした。
ちなみにセラーに並ぶ自然派ワイン中心のワインたちのボトルに書かれた数字はワインのお値段。(10=1万円)
デザートのように見えたヒラメとニョッキ。
コリコリのヒラメの美味しさもさることながらニョッキが「う、旨い♡」と噛み締めながらいただく。
芋加減、粉加減、茹で加減、そして形のバランスを考えるとニョッキは難しい料理だと思うですが(自宅で成功したことが一度もない)こちらはクリーミーで程よいねっとり感と歯ごたえで後を引く美味しさでした。
出た!
まさか食せるとは思っていなかった食材がメイン料理で登場。
それは、大大好きなバヴェットステーキ☆☆☆
これまで日本のレストランで「バヴェット」と記されたものは脂っこいハラミのことが多く、フランスのバヴェットとは別物で個人的にはガッカリすること度々でした。
それとは違い、いただいたこのバヴェットはパリで食べるような肉質でただただ感激。
日本でこんなに本格的バヴェットを食べたのは初めて☆
火入れは完璧です。
スッパ!
と最初のデザートは酸味たっぷりのレモンのクリーム。
2つ目は桃と発酵牛乳。
K「あれ?これ私食べたの?」
夫「思いきり食ってたよ!」
私の体にはビオの赤ワインは酔いが回るのが他のワインより早いということをすっかり忘れ、美味しくてグイグイ飲み続けた結果、このあたりで一瞬記憶喪失?!
意識が戻ったのは、最後のチョコレートケーキ。
滑らかな口溶けがたまらぬケーキです♡
食事中、何度もここはパリか?!と思いましたし、パリで美味しくいただいていた渋谷シャフのお料理がそのままに、いやそれ以上に美味しく感じたのは、店内の内装はじめ器やカトラリーも細部までこだわって造られた素敵なお店でいただいたからだと思います。
(こちらの画像は渋谷シェフからお借りしました↑ 息子くんがまた可愛いの〜♡)
これからも楽しみに通わせて頂きたいと思います。
さらに嬉しかったのは、帰り際にお土産にいただいた渋谷さんご夫婦のセンスを感じさせるトートバッグ。
そのトートの中に入っていたのは、
お店の名前の入ったマグカップ。
“Sans Déconner”(ソン デコネ)=ふざけるな、冗談抜き、マジっすか?!
渋谷シェフが長らく一緒にお仕事された二つ星シェフ・ペレさんの口癖だったそう。
コーヒー、カフェ・オ・レはもちろんスープなども美味しくいただけそうなサイズ感が嬉しいカップ。
大切に使います♡
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