Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

骸骨寺"Santa Maria della Concezione"

今日はまたローマブログを。

 

以前パリの地下納骨堂・カタコンベ(Catacombes de Paris)を観に行った時に、

アリの巣のように地下に広がった世界に最初は恐怖を感じ、心身ともに冷え冷えしたのですが

偉人も凡人も、美しい人もそうでない人も、死んだらどんなヒトも同じ姿になってしまうことを

目の当りにして、最後は無言の骸骨が何か話しかけてくるようで感慨深くなりました。

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そこで、ローマにもいくつかある骸骨寺があるので、ちょっと行ってみることに。

(夫は全く興味を示さなかったので、一人でテンションをあげて・・・)

訪れたのは、"Santa Maria della Concezione("サンタ・マリア・デッラ・コンチェツィオーネ聖堂)

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階段を上がって建物の中へ。

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(館内は撮影禁止のため、以下の画像は絵葉書とガイドブックより)

ここはカプチン修道会の聖堂。

カプチンはカプチーノという意味で、修道僧たちはカプチーノ色の僧衣を着るのだそう。

 

パリのカタコンブの思い出が強烈だったので、同じようなイメージだったのですが、

こちらは全く違いました。

最初のコーナーには絵画が拷問器具などが展示され、その後が長~い納骨所。

そこには骨、骨、骨。

130804  (1).png

骨を部位ごとにまとめ、まるでアートのように室内を飾っている。

天井までも...。

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そこに怖いという気持ちは感じませんでした。

むしろ亡くなった後に死者たちがパーティーでもやっているような...。

 

1528年~1870年にかけて亡くなった4000人の修道僧が埋葬されているそうですが

この装飾のきっかけはどうやらフランスらしい?!

1793~94年のフランスが恐怖時代だった頃、フランスからローマに逃げてきたカプチン派

僧たちは、この修道院にかくまってもらったのだそう。

その中に芸術家肌な僧がいて、墓地に収まらなくなっていた骨をアートのようにまとめた、と。

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ミュージアム化され、とても見やすい展示になっていて最後はお土産コーナーもありました。

なので、やはり最後まで恐怖を感じることはなかったです。

たくさんの死者が眠る場所を静かに拝見しました。

やっぱりどんな人も骨になったら同じなんだな・・・。

 

おまけはBelle et Bonneで。

 

<INFO>

Chiesa di Santa Maria della Concezione dei Cappuccini(骸骨寺)

Via Vittorio Veneto, 27 ROMA


 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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