
モンティ・パイソンのSPAMALOT☆
Monty Python(モンティ・パイソン)という名前、存在を知ったのは、高校1年生の時。
当時読んでいた小説の中に出てきたのですが、その時はモンティ・パイソンは、お笑いピン芸人、一個人だと思い込んでしまったけど、実際はイギリスを代表する6人のコメディー集団、お笑いユニット。
彼らの番組、作品をいつか観てみたいな〜と思いながら月日は流れ2021年2月。
夫「モンティ・パイソンって興味ある?」
K「あるある!!っていうか、ずっと観たいと思ってた。お笑いでしょ?観たことある?」
夫「あるけど結構早口で聞き取るだけでも大変なんだけど、語学力云々以前にそのネタが過激で〇〇とか〇〇な言葉もじゃんじゃん出てくるし、なかなか下品。ボクのようなお上品な人間にはちょっと…。君は大丈夫だと思うけど」
K「・・・。」(相変わらず失礼なオトコだよ)
(今回初めて訪れた豊島区Brillia HALL↓)
夫「じゃ、これ行く?」
と、夫が手にしていたのは、Jさんからいただいたコメディーミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT(スパマロット)featuring SPAM』のチケット。
という訳で、できる限りのコロナ対策をして東京公演会場のBrillia HALLへ行ってきました。
それは、モンティ・パイソンの大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を、メンバーのエリック・アイドルらが自ら“パクった”ブロードウェイ・ミュージカル。
そして今回は、山田孝之さん、賀来賢人さん、新妻聖子さんらを迎えての公演☆
そのストーリーは、「聖杯伝説」のパロディ。
神のお告げをうけたアーサー王(山田孝之)は従者パッツィ(矢本悠馬)を連れ、家来となる円卓の騎士(賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、長谷川忍)を集めて聖杯「ホーリーグレイル」を探す旅に出ます。
しかし、次々と起こる奇想天外なハプニングが、彼らの行く手を阻み、果たしてアーサーたちは、目的の聖杯を見つけることができるのか!?というお話。
私達夫婦は、アーサー王伝説ファンなこともあり、そのパロディぶりに終始笑いが止まらず。
中でもトロイ(トロイア)の木馬をパロディにしたシーンでのイギリス人とフランス人の因縁の関係ぶり、フランス人をディスるセリフには大笑いを堪えてお腹が痛くなるほど?!
また、「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」「雨に歌えば」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの有名ミュージカルのパロディが次々に登場し、本来ならそこは涙ジーンのシーンなのにそれら全てが笑いに変換。
そもそもタイトルのSPAMALOTは、Spam a lotで直訳すれば「スパムがたくさん」ですが、アーサー王の王国・ログレスの都「キャメロット」のロットも韻としてかけているのかな〜?と。
という訳で、会場にはスパムの缶詰が山積み。
スパムを使ったレシピなどもご自由にお取り下さい状態。
で、今回私は初めて知ったのですが、現在では「迷惑メール」を「スパムメール」と呼んでますが、そういった迷惑行為を「スパム」と呼ぶきっかけになったのが、モンティ・パイソンの「空飛ぶモンティ・パイソン」。
この作品の中(第25話)で、レストランにいる歌手たちが他の客の迷惑も顧みずに "Spam! Spam!!" と歌い続けたことが語源なのだそう。
それにしても初めて触れたモンティ・パイソンの世界は、登場する役者さんたちの個性、キャラが強烈でした。
どこまでが台本でどこからアドリブなのか?!
わかりやすいボケや動きは、ちょっとドリフターズ&吉本喜劇的だったり。
コロナについて、芸能界についても「それ言っていいの?」な箇所もあり、確かにある意味過激。
辛辣なこともサラっと言われるせいか、ドッと笑って後味が悪くない。
バカバカしく、シュールですが、全て確信的。
イギリス本国のものとは、一つ一つのセリフは違っているのでしょうが、現在の日本に置き換えて昇華された感で、違和感なく楽しめました。
また笑いだけでなく、ミュージカルなので出演者の皆さんの歌唱力も素晴らしく、中でも新妻聖子さんの突き抜けた歌唱力、声量は圧巻でした♬
(観劇後、公式YouTubeで改めて聴き惚れました↓)
シリアスなお芝居も演じるのは大変だと思いますが、人を笑わせるのはつくづく難しいと感じます。
またこんな時だからこそ笑うことの大切さも身に沁みます。
こうなると俄然オリジナルのモンティ・パイソンが観たい!
王室ネタ、人種もの、宗教問題、共産主義、ナチス&ヒトラーに代表される戦争犯罪などのタブーをもテーマにして、それを笑いにしたというモンティ・パイソン。
残念ながら2014年にライブ活動の終了が宣言され、メンバーの何人かはお亡くなりになっていますが、映画などちょっと観てみようと思います。
夫「やっぱりね、君はモンティ・パイソン好きでしょ」
K「・・・。」(実はさっきオリジナルをちょっとだけ見たけど笑えた)
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パリの1枚。
雨の日は、ぶらりパッサージュ♬
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