
The National Ballet of Canada☆NIJINSKY
朝晩はかなり涼しいパリ。アパルトマンでは暖房スイッチオン!
寒がりな私は夜の外出はウールのコートを羽織って出かけてます。
で、やって来たのはパリ8区にあるThéâtre des Champs-Élysées(シャンゼリゼ劇場)。
古い劇場なので椅子の座り心地や前後の間隔は狭くていまひとつだけど、この劇場の雰囲気が好き♡
というのも、1913年にオープンしたこの劇場で、ファサードはアールデコ調のシンプルかつ洗練されたデザイン。
劇場の建築はオーギュスト・ペレ、内装・インテリアには彫刻家・アントワーヌ・ブールデルや画家・モーリス・ドニ、ルネ・ラリックなど当時の人気芸術家たちによって作られた美しき芸術の殿堂。
劇場内部の装飾や曲線的な要素には、アール・ヌーボーの優雅さが見られます。
天井画はモーリス・ドニですが、今年夏にサンジェルマン・アン・レーの「モーリス・ドニ美術館」を訪れたことで、ドニが生きた時代や描いた自然が以前より親しみを持って見れる気も。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-710.html )
で、鑑賞したのは今月3日から8日まで上演中のカナダ国立バレエ団(The National Ballet of Canada)による"Nijinsky"(ニジンスキー)という作品。
ニジンスキー(ヴァーツラフ・ニジンスキー)と言えば、バレエ史に名を刻むロシア出身の有名なダンサーで振付家。
ニジンスキーの代表的な振り付け作品を交えながら彼のバレエ人生を追うストーリー仕立てのバレエだったので、幕開けはニジンスキーが観客の前で最後に踊った静養先のスイス・サンモリッツのホテルのセットから、お芝居のように回顧シーンがスタート。
主な登場人物は、ニジンスキーの公私共にパートナーだった恋人で芸術プロデューサーのセルゲイ・ディアギレフ、最期までニジンスキーに添い遂げる妻・ロモラ、ニジンスキー妹・ニジンスカ、兄・スタニスラフ、そして両親など。
(ステージ画像は劇場オフィシャルサイトより)
ニジンスキーが演じてきた様々なキャラクターが登場し、「シェヘラザード」の黄金の奴隷、「レ・シルフィード」の詩人、「ペトルーシュカ」などをニジンスキー自らとその影(?)たちが次々と踊る、まるでヒットメドレーのような面白さ。
華やかな作品の数々を散りばめた演出なので、バレエファン、詳しい方には「これは○○という作品の××だ!」とすぐにわかるところも多かったと思います。
が、私でもすぐわかったのは「牧神の午後」「春の祭典」ぐらい...。
人生後半は精神を病んで苦しんでいたニジンスキーの生涯についてはざっくりウィキペディアなどで読んでから出かけたので、その波乱のストーリー展開になんとかついていけた感じです。
主役のニジンスキーを演じたGuillaume Côté(ギョーム・コテ)は、ほとんどステージ上に出ずっぱりな感じだったので、体力的なことはもちろんその表現力に心を奪われました。
体のラインがとても綺麗なダンサーで、筋肉が太過ぎず、細過ぎないその美しさにも見惚れました♡
終始クラシックまたはコンテポラリーとはまた違ったユニークな作品だったと思います。
幕間は1回。
この日はカナダ大使館をはじめとするカナダ関係者やファッションウィーク関係の外国人が多い様子で幕間に聞こえてくるのは英語中心。
2階の一画を仕切ってレセプションパーティーも行われたので、カクテルドレス、イヴニングドレスなどでドレスアップしたマダム達もたくさんいらっしゃいました。
そんな中、私は黒いシンプルなワンピースで楽しんだ今シーズン最初のバレエ鑑賞でした。
Bon Week-end(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「ダイエットしないとニャ」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1658.html
<info>
Théâtre des Champs-Élysées
15 Avenue Montaigne, 75008 Paris
01 49 52 50 50
http://www.theatrechampselysees.fr/
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