
改装前に春のUOZEN☆
今年は新潟も春の訪れが早く、桜は例年より2週間くらい咲くのが早かったそうです。
天気予報は曇りでしたが、さすが自称晴れ女。
出向いた先は晴天でお花見散歩をエンジョイ。
この日、主役の桜を食ってます?!な存在感と香りで桜の下にモリモリに咲いていた白い花。
雪柳(ユキヤナギ)というそうで、柳のようにしなった枝に五弁の白い小花が雪のようにびっしり咲くお花だと知りました。
そしてポカポカ陽気の中、向かったのは去年お邪魔してすっかりファンになった、新潟でミシュラン2つ星を誇るレストラン『UOZEN』(うおぜん)。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/uozen.html )
今回の新潟帰省の日程を前倒しにした一番の理由は、こちらのレストランがもうすぐ改装工事に入りしばらく休業されると伺ったから。
<まずは定番アミューズ3種類:イノシシのリエット>
と言うわけで、今回は夫と私の家族と共にランチに伺いました。
(現在メニューはランチとディナーで同じコース1本のみ)
<イワナのキャビア>
<新潟ジビエのアメリカンドッグ>
これこれ!今年もあるなら是非食べたいと思っていた「タラの芽のベニエ」。
枝を持ってガブリとワイルドにいただくのですが、揚げたてのタラの芽の上で溶け滴る熊のラルドによってタラの芽の甘みが一段と引き立つのです。
そして最後にフワッと苦味。
こちらも何度でも食べたい「佐渡産牡丹海老のブイヤベース仕立て」。
ドリンクは、ワインペアリング☆
シェフの奥様でソムリエールの井上さんがワインの特徴を楽しく説明してくださり、国や地域に制限はなく、ユニークなものが色々。
どこから食べるか悩ましい新潟県型でサーヴされる「佐渡バター」。
この二つで完成形なお料理は、
<西バイ貝とウド>
レースのように薄くスライスされたウドの下に新潟名物の西バイ貝とウドのダイス。
そしてそのウドの煮汁とバイ貝の出汁がベースのさっぱりクリーム仕立てのスープ。
この美味しさに一堂唸る♡
<イワナのガレット包み>
葉わさびのサラダとセリのサバイヨンソースと柔らかく甘じょっぱいイワナを蕎麦粉のガレットで包んで手でいただく。
<ヤマドリのラビオリ、ヴァン・ジョーヌソース>
ヤマドリは、幻の鳥と言われ、雉よりも希少且つ美味しいのだそう。
どんな姿なのか…と皆で盛り上がっていたら、マダム井上さんが可愛いミニチュアなヤマドリをテーブルに。
この後、帰る前に本物の美しく迫力のある剥製ヤマドリを見せてくださったのですが、すっかりほろ酔いでそんな1枚は撮りそびれました。。
ロングドレスにようなエレガントに長い尾とギラッとした眼光が印象的でした。
続く魚料理は、サーヴされる前にテーブルへ。
それは岩塩包みならぬ海藻包み。
海藻で蒸し焼きにされたのは平目でした。
火入れ加減が絶妙で、添えられたワカメも抜群の風味!
上にパサっと乗っているのは、うるい。
こちらもまずはカットされる前の状態を鑑賞。
それはコガモ。
コガモはカモの子供、小さいカモだと思っていたのですが、これで大人サイズ(カモ目カモ科マガモ属の鳥類の一種)。
コガモはマガモに並ぶ滋味深く美味しいカモ、ジビエだと知りました。
つくづく、こちらのお店でジビエ料理をいただくと「ジビエ」のこれまでの概念がちょっと変わります。
臭みや癖がなく、ワイルドだけどエレガント?!な綺麗で美味な肉質に感激です。
菊芋のアイスでお口直し。
<タルト・オ・シトロン>
<食後のカフェとミニャルディーズ>
今回一緒に楽しんだ家族曰く、よく知る身近な新潟食材の色々がこんな風に素敵に素晴らしいお料理になることに驚き、感動したと。
確かに、育った田舎の裏山にありそうなウドやタラの芽などの山菜はじめ、子供の頃からよく口にしたバイ貝やイワナ、ボタン海老をこんな風にいただけることに私も改めて心打たれた春のご馳走メニュー@UOZENでした。
改装後のお店も楽しみに、またお邪魔したいと思います。
*****おまけのパリ*****
ファサードにお花モリモリなカフェはどんどん増えてる。
そのセンスは色々で見比べるのが面白く、勝手に心の中で点数をつけてます。。
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