パリの子ども事情

精神力と体力のバランス。心ぽかぽかの旅

先週末のブリュッセル近郊のコンクール。

ミアは直前に40度の熱。

37度に下がったり上がったり。

病気だと前もって友達ママンに知らせると

「着いた日の夕食のことはその時考えましょう。部屋で食べたっていいし」と、違った角度の返事。

普通に考えたら病人と密室の車で3時間以上一緒に移動。

自分の子にうつされたら! って想いが湧き上がるんじゃない?

 

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本当に行きはどうなるかと思ったけど、お友達親子の車にマスクして乗り込み、ミアは車酔いしがちな上に微熱だったけど出発。

気持ち悪い頭痛いと言いながら、なんとかホテルに到着。
友達ママンは部屋を隣同士にするように前もってホテルに連絡していくれたらしい。
優しい。

子ども達が廊下を行き来しなくていいように、室内の扉でつながっている部屋に。

これは結果、病気のミアを抱えた私にとってすっごい安心感だった。

その夜、3時間の車の移動のせいか?微熱から一気に39度にまた熱が上がってしまった。

ただひたすら寝て熱を下げることに集中するミア。

友達に愛想のひとつもできない。

それを全く咎めず見守る友達親子。

今回の旅は彼女ら無しでは成り立たなかった。

 

そんなホテルで、子どもの意思のままにコンクール参加を手伝ってしまった自分を責めました。

 

朝、奇跡的に微熱まで無理やり熱を下げたミア。

フランスでは熱があるときはぬるいお風呂やシャワー浴びたりしてひたすら体自身を冷やすんです。

我が子の中でそれをやったのはミアだけ。

この子は何かを成し遂げるためならなんだってする。

ということがわかったので、親はブレーキ役にならないと!

大人になってのプロ根性ならいいけど、まだ体が出来ていない11歳になったばかりなのだから。

精神力と体力のバランスがとても悪い。

 

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朝方から降り出した雪が一面を覆っている。

車で会場まで雪の多さを笑い飛ばし運転する友達ママン、本当にいい時間だった。

 

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会場は隔離された辺鄙な場所。

踊りきって、夕方の表彰式まで7時間! 会場は風邪やインフルエンザが目に見えるよう。

 

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なので、病み上がりだけどブリュッセルへ! グランプラス、しょんべん小僧、ワッフルにショコラ。
ミアがポツリ「先生たちは会場にずっといるんだよね」お土産買う時間も観光する時間も無いよね。

じゃあミアが買いたいショコラと同じもの渡そうと! 

ミアがその時に先生方を思ったということが大切。

物で表したけど、その裏の心はもっと大きいのだ。

 

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さて結果はミアのカテゴリー金賞なしの銅賞でした。
コンクールで得ることは人それぞれ、私たち親子って順位関係ないなーっていつも思う。

それよりも大事なことがハッキリと見えているから。

BRAVO! MIA! BRAVO! 子ども達!といつも言いたい。

 

 

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松永麻衣子

 

ポパイからはじまりMCシスター、プチセブン、ラヴィドゥトランタンなどいろいろな雑誌でファッションエディターとして働く。

1996年に渡仏。子供3人の母でもある。

バレエに疎い私たちの元に育ったのにも関わらず、長男&次女はバレエダンサーを目指すことに。

5人家族に3匹の猫も加わって、 人間関係&猫関係も時々綴っていきます。 

 

パリ発おとなとこどものwebマガジン『chocolatmag』の編集長。 

http://www.chocolatmag.com/    

MilK JAPON WEB ダイアリー「パリの12ヶ月」 

http://milkjapon.com/writer/080_maikomatsunaga   

OPENERS BLOG 「パリところどころ」

http://m-matsunaga.blog.openers.jp/

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松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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