
6歳になる女の子のプレゼントって?
フランスの夏休みが長いのは皆さんもご存知ですよね? そう、2カ月もあるのです。なので6月は7月、8月のお誕生日の子どもたちのパーティもあり、週末はほぼ子どもたちの日程がうまってしまいます。
「9月にやるのでもいいんじゃない?」そう、でもフランスは新学期が9月。いまのお友達とパーティがしたいと思う子が多いみたいです。
1年前に「お誕生会。」というコラムで紹介しましたが、自宅でする以外に人気なのが"公園でピクニックお誕生会"やお店を貸し切って"カフェでお誕生会"などいろいろありますね。そんなスタイルは変わっていないのですが、人気のプレゼントは刻々と変わるのです。
では、最近の幼稚園生(今回は6歳)の女の子はどんなプレゼントをもらったのでしょうか?
去年の暮れあたりから空前の大ヒット! 小学生まで巻き込んでショップでは品切れ続出!の"zoo zoo pets"。 その理由は・・・
子どもってペットを飼いたがります。特に女の子。「猫が飼いたい」とか「犬が飼いたい」とか常にお願いされています。しかし、パリでは特に住宅事情としてお庭がなかったりマンションが狭かったり、そしてほとんどの家庭が共働きです。「やはりペットは辛いわ・・・」と思ってしまう親がほとんどでしょう。
でも、優しさや命の尊さ、世話をする大変さや動物との友情などが心の成長にとてもよいこともわかっています。で、数年前からはハムスターがとても人気だったのです。しかし、繁殖能力に長けているハムスターを持て余してしまう家庭も出てきました。そのタイミングにこの"zoo zoo pets"ハムスターが子どもたちの間で話題になったのです。
いろいろなタイプのハムスターはすべて性格や行動が違うらしく、コレクションアイテムとしても定着しそうです。背中の丸い刺繍のところを押すと走り出します。そしてかわいがって抱っこすると"キュキュ"と鳴いたりするんです。小さい子どもに人気が出るのわかる気がしますね。
そして、まだまだ6歳ですもの。"おままごとセット"。新しいアイテムが増えると、ごっこ遊びの幅も広がります。フランスならではのマカロン! エクレア! ブーランジェリーです!
キティはもう定番人気です。赤ちゃんからおばあちゃんまで幅広い人気です。この前、「パリの子ども下着事情。」で紹介したチェーンスーパーMONOPRIXでもコーナーが常にあります。
そう、マキアージュセット。こちらは3歳ぐらいから人気のお誕生日プレゼント。可愛い缶に入っていたりポーチに入っていたり、こちらはリュックになっていました。

6歳児は字が読めるようになったり、書けるようになったり、そんな年頃です。なので、ノートや絵本のプレゼントが少し増えます。
そして、カード遊びも大体が6歳から、連想ゲームカードだったり神経衰弱だったり、この年齢のカードゼームはフランスは豊富だと感じました。
さて、そんなお誕生会ではどんなことをしたのでしょうか?
とっても人気があるのがこの"ペッシュ・ド・カナー"。日本のでも似たようなゲームがありますよね。カモのおもちゃを釣り竿で吊ります。これ大人でも結構楽しいのです。
自宅でのパーティだったのでベランダで楽しんだそうです。
フランスならでは? 今日はお誕生会に来てくれてありがとう。の心を込めて帰り際にお返しを。プラスティックの宝箱にキャンディやショコラが入っています。数字にも興味を持つ年頃なので、マグネットのカレンダーでした。子ども本人にとっても、親にとっても一大イベントのパリのお誕生会です。終わった後は、子どもはプレゼントで遊び、今日の楽しかった事に浸ります。大仕事を終えた親たちは、ホッとして、同じように子どもたちの笑顔を思い出すのでした。
どんな状況下にあっても、"生まれてきてよかった、感謝"と思える人間に育って欲しいと思うのでした。
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