パリの子ども事情

7月、パリ居残り組の子供達の楽しみ方

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7月14日の革命記念日を境に、パリの人々がヴァカンスに出掛け始めます。
でも、7月後半まで仕事をしている人も多く、そんなパパやママンの子ども達はどんな風に過ごすのでしょうか?


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平日は朝8H30から18H00まで、公立の近くの小学校や幼稚園が合同で"夏休み学校"を開きます。
持ち物は、リュックの中に日焼け止め、サングラス、帽子、水筒です。
毎日いろいろなプログラムが用意されているので、子ども達はとっても楽しく通います。
この"夏休み学校"の料金も、給食と同じ収入によって8段階に設定されています。


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例えば幼稚園児のある1週間はこんなプログラム。
近くの森に行ったり、お菓子を作ったり、水で遊んだり、パリ近郊のシャトーへ行ったり。


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小学生の1週間は、パリ近郊の森へ行ったり、プールへ行ったり,動物のいる公園へ行ったり、音楽を聞きながらピクニックをしたり。

これだけ毎日いろいろなことを家族単位でするとしたら、本当に大変。
この"夏休み学校"があるおかげで、パリ居残り組もヴァカンスを楽しむことができます。


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そして、週末。
パリの人たちはお金をかけずに楽しむ事が本当に上手。
市内の公園で野外映画上映会が開かれました。
シネマテック・フランセーズで今開催されている"ジャック・ドゥミ展"のプロモーションの一環で『ロシュフォールの恋人たち』が上映されました。
日が暗くなるのが22時頃のパリ、ピクニックをしながら上映開始を待つのも楽しい。
芝生でごろんところがって、夜空の下で見る映画に子ども達も大満足。


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週末はピクニックをして過ごすのは、春から夏に掛けての"楽しみのひとつ"です。


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映画と言えば、リバイバル&リメイクの映画がパリでちょっとしたブームです。
フランスの子ども達は「PEAU D'ÂNE」を幼稚園の時に見るので、ジャック・ドゥミ監督を知っています。
そして、小学校でジャック・プレヴェールの詩の暗唱をするので「LE ROI ET L'OISEAU」の映像の色が綺麗になって上映される事をとても楽しみにしています。


そして、いよいよパリがガランとしてしまう8月。
7月パリ居残り組の子ども達の本当のヴァカンスが始ります!

松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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