パリの子ども事情

OPERA座団員の意志表明

随分とブログを書かない日々が続きました。

でも、不思議なもので頭の中ではいつでもブログを書いているんです。

ちょっとした生活の変化から、違うところに力加減が行ってしまいました。

でも、2月24日からまた書きたいと思います。なぜ今日かというと。。。

ちょうど2ヶ月前。12月24日にもらった感動。生きるための志。をどうしても書き残したかったから。

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12/24の朝、オペラ座の団員が踊るらしいよ! という情報を元に私たち家族はパリオペラ座ガルニエ宮の前へ。

去年12月といえばフランスの年金制度改革で国民がフランス中でデモを行い、ストを行なっていた時期です。

パリ・オペラ座も同様、公演を中止にする行動で訴えました。

演目:レイモンダは初日のみの公演。

その後の公演も全てキャンセル。

そんな12月のクリエスマスイヴに団員達は寒空の中<白鳥の湖>をガルニエの前で有志が踊る! というのです。

年金制度に対しての訴え。

歴史的瞬間(大げさかもしれないけどそんな瞬間)絶対に見届けたい。

と思ったのです。家族全員が。

オペラガルニエ前の階段上には黒いシートが敷き詰められ、生演奏のオーケストラの方々が集まり、ラ・マルセイエーズの演奏から始まりました。

ブログに載せるために録画していなかったので、私語だったり無駄口が収録されてしまって申し訳ないです。でも、彼女達の踊りをどうしても見ていただきたくて。
その後。
念願のオペラ座バレエ。

ジゼル。1/31も公演キャンセルになったので、ハラハラしながらサイトのアノンスを朝から何度も見て公演を確認できたのが2/2当日午後。

やっと来れた。45日間という歴史に残こる長期のストライキを一時中止し開演となった。

会場に来て、本当に皆んなが、国民がパリオペラ座のバレエ公演の再開を心待にしていたのがわかる。

ジゼル上演前にお客へのメッセージが読み上げられた。

「今までになく45日間の長いストライキをした。私たちは新しい年金制度に反対し続けるけれど、踊ることもやめない」という声明を読み上げた。

会場は拍手に包まれ、ジゼルの演奏が始まった。

 

この声明はジョルジュ・バランシンでも今もまだ読み上げられ、外国人のお客のために英語の字幕が映し出されるようになった。

心から湧き上がるものを感じる。

そんなオペラ座バレエ団の主張のしかたをイキだとすら感じる。

 

また書きます。

 

松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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