パリの子ども事情

パリのランドセル事情

9月の入学から1ヶ月がたちました。
パリの秋はファッションウィークと共にやってきます。
今年は、街路樹のマロニエが春と間違えて花を咲かせてしまうぐらい暖かでした。
でも、太陽は確実に冬支度を始めています。
今週は、朝薄暗い中を登校。
真っ暗な街の中を登校するのも時間の問題です。


それでも、登校中の子どもたちはとっても元気。
希望に満ちている後ろ姿が眩しい!

今年のランドセル事情は......。

小学校の1年生から5年生までの5年間で、だいたい3個のランドセル+カターブルを使います。
教科書やノート等の分量も変わってくるので、カターブルにも段階があるのです。

まず、荷物の少ない小学校1年生=CP、2年生=CE1 はこんなタイプ。
教科書がA4サイズと大きいので、横型のデザイン。
縦型だと、身長がまだ低いので持ちにくいのです。

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厚地のコットン素材のシンプルなデザインが人気のTann's。星柄はスーパーのMONOPRIXとのコラボ商品。夏休み前に完売の人気だったようです。

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ちょっとした雨では、傘をささないフランス人。ビニールコーティングのタイプも主流です。


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ハロー・キティは本当に定番人気で、みんなに愛されています。

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こんなキャラクターのカターブルが子ども達には人気です。

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カラフルな水玉モチーフとストライプのモチーフかトレードマークのプチ・マルセル。

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男の子用はなぜか選択肢が少ない。

そして、3年生CE2あたりから宿題の量が一気に増えるのでとても荷物が重い。
小学校の1年生から毎日宿題が出るのがフランスの公立です。
その荷物をほとんど持ち帰るので、体に悪いのではないか? というぐらいカターブルが重い。
なので、コロコロ付きカターブルを持ち始める子供が多いのです。


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デザインは、変わりません。
取っ手を持って、コロコロとカターブルを引いて登校です。

そのまま4年生=CM1、5年生=CM2までこのタイプを使う子ども達もいますが、9歳、10歳となるとファッションに気を使い始める。
ちょっと背伸びをしたくなる年頃。
中学生たちの流行をマネするのがカッコいいらしく......。

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この春、スニーカーが爆発的人気だったBENSIMON。

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こちらもスニーカー人気の余波でカターブルも大人気のコンバース。

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で、中学生の長女曰く"EASTPAK"以外考えられない!
というフランス、カターブル事情でした。

松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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