ヴァカンスの軸は猫、地のものを食べる、香りと音。
猫飼いとしてはこれぞ夏の風物詩。
<ヴァカンス中猫ちゃんどうしよう?>
<猫好きの信頼できる猫シッター知ってる?>
<お互いのニャンコ達お見合いさせようか? 相性良ければ預けあいっこする?>
これ、6月の話。そうなんです、2、3泊でなはく1週間単位以上でヴァカンスを取るのがフランス流(最短です1週間)。
<連れて行きたいけど道中が長くて移動がかわいそう><借りた宿が動物NG>などなど理由は様々。
我が家も今年はアヴィニヨン近くのカルパントラという村のバレエスタージュ(夏のワークショップ)にメイとミアが二人揃って招待されたので、7泊8日で南仏滞在となりました。
車で7時間。パリから700キロの村。うーむ、やっぱりキキとビーバーは猫好きのAちゃんにお願いしよう! ということになりました。
猫好きって、バカですね。長男メイは2日目で<猫がたりなーい。猫と寝たーい>とぐずっていました。3日目にAちゃんからパリのキキとビーバーの写真送られてくると争ように見る! バカ家族っぷり。
そんな、猫ロスの私たちに朝方聞こえてきたのは<ミャオーーー、ミャオーー>という、だみ声に近い鳴き声!!。 夜遊びが過ぎて家に入れてもらえなかったのか? 毎朝7時から家に入れてくれコール。そんなん声に喜び狂う5人。猫に触りたい!と、毎朝そのニャンコの気を引こうとした愛すべき我が猫バカ家族全員!
帰り間際にグッと距離が近くなって、40センチのところまで><。あと1週間あったらもっともっと友達になれた自信あり!(猫ばか)
そう、どこに行っても猫の存在かなり大きい、我が家でした。そして、人間も猫も南仏が大好なのがわかるなー。滞在したのがこじんまりとしたビラタイ。5世帯でお庭のプールを使い、センスがすこぶる良くてまた来年も行きたいと5人が思ったレジデンス。
気がついてみたら外食を一度もせず、地のものを食べ飲み、土地独特の匂いと空気を感じ、普段聴くことのない蝉の声を聞いたテラスやお庭に大満足。
素敵なレストランで食事をするのはすっごく楽しいけれど、その土地のマルシェを楽しみ、自分たちでメニューを考え、テーブルセッチングをし、アペリティフを楽しみ、ゆっくりと食事をする。そして片付けながら<このキッチン使いやすいね>など、生活のヒントをもらったり。雑でもいい、ちょっと失敗したっていい、BIOでなくたっていいんだ、みたいな感じでずっとずっとやっていく方が私は好き。
やっぱり我が家のヴァカンスに欠かせないのはこんな軸。
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松永麻衣子
ポパイからはじまりMCシスター、プチセブン、ラヴィドゥトランタンなどいろいろな雑誌でファッションエディターとして働く。 1996年に渡仏。子供3人の母でもある。 バレエに疎い私たちの元に育ったのにも関わらず、長男&次女はバレエダンサーを目指すことに。 5人家族であるのに二匹の猫も加わって。 人間関係&猫関係も時々綴っていきます。
パリ発おとなとこどものwebマガジン『chocolatmag』の編集長。
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