パリの子ども事情

パリの食育事情。

パリ市の幼稚園、小学校などのカンティーヌ(給食)に使われている食材はすべてBIOって知っていましたか? 私も2、3年前に初めて知ったのですが、これって本当に親にとってはありがたいことです。園の前には2週間分のカンティーヌの献立と学童保育の子どもたちのおやつが表になって貼り出されます。

ENTREE(前菜)、PLAT(メインディッシュ)、PRODUIT LAITIER(乳製品)、DESSERT(デザート)が詳しく書かれています。それを見て、メニューがだぶらないように夕食を考えたり、金曜日は魚介や白いお肉の日だったり、これを見ているだけでフランスの食の豊かさを感じます。


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理屈ではそう簡単に好き嫌いを克服できない幼稚園児。彼らへの先生たちのアプローチもまたすごく積極的なのです。移民国家と言っていいほどいろいろな人種が一緒に暮らしているパリ。いつも食べている物とは違う、外国の物を食べる日があるんです。今月は"イタリア料理"。こんな手書きの献立が貼り出され、生徒たちも楽しみにしています。イタリア人の親を持つ子どもたちはそれを説明したり、食べ方を教えたり。特別な感じも子どもたちには大好評だとか。

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そして、工作で野菜やフルーツの種類を覚えたり、身近な物に感じるようこんな工夫も。こんな作品ができあがりました。


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もうひとつは、市からこんなプレゼントが生徒全員に配られました。フルーツのカードです。イチゴのカードとイチゴを調理したイチゴタルトで2枚セット。という絵合わせです。果物の種類だけではなく、どんな食べ方をするかということも覚えられます。


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学校の近くのマルシェからは、いろいろな野菜やフルーツのイラスト入りのショッピング・バッグが配られました。"5種類の野菜を毎食摂りましょう"とここで初めて理屈と結びつけて子どもたちに教えるのでした。マルシェに子どもと一緒に行くことも園で勧められました。これも効果的!

人間の命を繋げていくことは、生きていく上でもっとも重要な大人の役目。子どもはまだ自分で自分を守ることはできないし、選ぶ知識もない。いまの子どもたちの健康を第一に考え、"食の安全"を徹底し、追求しているパリ市の大人たちに感謝の気持ちと尊敬の念をこめたいと思います。


松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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