
【東洋と西洋を生きた画家】藤田嗣治「FOUJITA」展がマイヨール美術館で開催中
7月15日まで、東洋と西洋を生きた画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の没後50年記念展がパリのマイヨール美術館で開催中です。フランスで一番有名な日本人画家と言っても過言ではない、藤田は1920年代に活躍したパリ在住の画家集団エコール・ド・パリを代表する存在です。
2018年は没後50年を迎えることを契機として日本では、東京都美術館と京都国立近代美術館で開催される「没後50年 藤田嗣治展」が開催されます。
マイヨール美術館には多くのパリジャンたちが訪れている様子を見て、改めて藤田さんがフランスで親しまれていることを認識しました。
藤田嗣治といえば、猫と女性をよく画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れていました。
藤田が描くミステリアスでアンニュイな雰囲気の女性たちは、現実と夢の狭間を生きているように見えます。
奈良美智さんの作品を連想させるような絵もありました。
藤田嗣治と猫。
猫は日本の絵巻物から飛び出してきたようなタッチで描かれています。
藤田の個性的な髪型とヒゲ、丸メガネは彼のトレードマークです。
展示室には、デッサンや
藤田が使っていた画材もありました。
絵画を見るよりも、本人が使っていた形跡のある筆などを見ることで、生活感が感じられました。そして、当時日本人としてパリで生活していくことにどれだけの苦労があったのだろうか、と思わずにはいられませんでした。
見逃せない作品の数々。
展示は7月15日まで。
東洋と西洋を生きた画家、藤田嗣治の作品を通して彼がどのように日本とフランスで生きていたのか、思いを馳せてみませんか。
「Foujita, peindre dans les années folles」
会期 : 2018年3月7日〜7月15日
会場 : Musée Maillot
住所 : 61 rue de Grenelle 75007 Paris
開館時間 : 10:30〜18:30 (金曜日は20:30まで)
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