繊細で大胆な旬のガトー。MORI YOSHIDA(モリヨシダ)
先日、かねてから行きたいと思っていたパリ7区にあるMori Yoshida(モリ ヨシダ)に行ってきました。
期待を超えるおいしさで、幸せな時間を過ごせました。
お店は緑の美しいブルトゥイユ広場(Place de Breteuil)に面しています。外観は、ガラス張りで洗練された印象です。
パティシエは、吉田守秀さん。
2012年にパリにお店をオープンして、人気を博しています。
ブルトゥイユ広場の緑が鏡に映し出された店内は、まるで公園の中でケーキを探している気持ちになります♪
車で買いにくるフランス人のお客さんもいました。しかも、大人買い。
ショーケースの中は、ひとつひとつのガトー(Gâteaux)は吉田さんのセンスが光り、繊細さと大胆さが凝縮しています。この美しい彩りは、「素材本来の味、色を大事にしてフランスの伝統菓子をモダンにアレンジする」というメッセージが伝わってきました。
私が選んだのは、新作のイチジクを使った季節限定のSollièsと、お店の方のおすすめされたBeige。
早速、お向かいの公園でいただきました。ゴールドのパッケージとロゴも印象的です。
季節限定のSolliès (6.20ユーロ)
ヴァイオレットのマカロンビスキュイに挟まれていたのは、新鮮なイチジク。真ん中に搾り出されたクリームはキャラメル風味のまるでバターのような濃厚さ。クリームの中には、イチジクのジャムがとろりと顔を出します。高さと直径は約7cmほど。(定規を持って計りたかった!)
見かけのインパクト、クリームのコク、イチジクの甘さと種のプチプチ感が口の中で溶け合い、季節を丸ごと楽しめます。
2つ目は、Beige(6ユーロ)。
上辺は、アールグレイとライムのムース。その下にはオレンジ風味のチョコレートガナッシュ。土台はサクサクとしたタルト。
私の見解になりますが、タルトは一度焼いたものを崩して再びかためたようなサクサクした食感があり、これがたまりません。ココアの苦味も魅力的。
口の中に入れるとアールグレイのムースがあっという間に溶け、ガナッシュが美味しさの後押しをします。最後はタルトの穏やかな苦味が余韻を残します。
ヴィエノワズリーも充実していて、お店の方によるとクロワッサンとフランは人気で午前中に売り切れてしまうことも多いそうです。
一目で美味しいと感じさせる、ネクタリンのタルトレット(3.50ユーロ)。
ボリュームたっぷりのリンゴのタルト (12ユーロ)。
彩の良いマカロンも並びます。
駅から少し遠いけれど、公園の緑を楽しみながら歩を進め、日本人らしい繊細さがある旬を大切にした吉田さんの心意気に触れてみませんか。
きっとあなたも元気になるはずです!
【ショップ情報】
MORI YOSHIDA
住所 : 65 avenue de Breteuil 75007 Paris
交通機関 : メトロ10, 13番線 Duroc駅、6番線駅 Sèvres-Lecourbe駅
開店時間 : 10:00〜19:15(火曜日〜日曜日)
電話番号 : +33 (0)1 47 34 29 74
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