パリ5区、初めてのパンテオン訪問
みなさん、こんにちは。
パリは先週まで雪が降っていましたが、今は雪もすっかり溶けてしまいました。
それでも、風がとても冷たく、雨もよく振るため、まだまだ長い冬が続いている印象です。
そんな中、先日パリ5区にあるパンテオンに行ってきました。
フランスに学生ビザで住み始めて数年経ちますが、初めてパンテオンの中に入りました。
その様子を、みなさんとシェアできればと思います。
▶︎パンテオン(Panthèon)ってどんな建物?
新古典主義建築の建築作品
もともとはサント=ジュヌヴィエーヴ教会として建設され後に、
フランス革命期の国民議会によって、フランスの偉人たちを祀る墓所として
利用されることが決定されました。なので、地下は納骨堂になっています。
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入場料を支払い、中に入るとすぐ、振り子が目に飛び込んできました。
▶︎フーコーの振り子
ここはフーコーの振り子の実験が行われた場所でもあり、
現在も天井から吊るされた振り子が1日を刻むよう設計されているそうです。
フランスの小学校の先生が熱心に生徒たちに説明していらっしゃいました。
納骨堂の上に、時を刻む振り子があるというのは、
過去と現在と未来をつないでいく「時」の空間があるようでした。
▶︎自由か? 死か?
「La Convention National(国民公会)」は1792年から1795年に開かれた議会で、
王政廃止、共和制樹立、封建制の無償廃止などを実現させたそうです。
この像をズームしてみると書かれてた言葉は、スローガンでした。
VIVRE LIBRE OU MOURIR 自由に生きるかそれとも死ぬか
フランスは「自由の国」だと、
フランスに来る前から様々なメディアの影響でイメージが定着していたものの、
「勝ち取るための力強い自由」だったのだ、と感じ取りました。
▶︎いざ、地下の埋葬所へ
名前検索で、誰がどこに眠っているのか、すぐに探すことができました。
このように一覧で出てきます。便利そうでした。
レオン・ガンベッタ Léon Gambetta
19世紀フランスの政治家であり、共和党の支持者、ガンベッタの心臓は
赤い壺の中に入っているそうです。
地下の作りは至ってシンプルです。
偉人の墓は両端に置かれています。
ガンベッタの後、すぐに出会うのは、ヴォルテールです。
ヴォルテール Voltaire
ヴォルテールこと、本名フランソワ=マリー・アルエ( François-Marie Arouet)は、
フランスの哲学者、文学者、歴史家として有名です。
お墓の側面。
Il combattit les athées et les fanatiques.
Il inspira la tolérance.
Il réclame les droits de l'homme contre la servitude de la féodalité.
彼は無神論者や狂信者と戦った。
彼は寛容に影響を与えた。
彼は封建主義の隷属に対する人の権利を主張していた。
ルイ・ブライユ Louis Braille
アルファベットの点字開発者のお墓もありました。
エミール・ゾラとヴィクトル・ユゴーは同じ部屋で向かい合って眠っていました。
中はいくつも小さな部屋に分かれていました。
一番奥の部屋では、遺体がパンテオンに運ばれてくる映像が流されていました。
もしみなさんも時間があれば、ぜひ行ってみてはいかがでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
パンテオン住所
Place du Panthéon, 75005 Paris
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