パリで夢を見ている

パリ7区の「Clover Green」で野菜の美味しさを味わう。

パリ7区、サンジェルマン・デ・プレの華やかな通りを一歩入った目立たない場所に、フランスで有名なシェフのひとり、ジャン=フランソワ・ピエージェが手がけるレストラン「Clover Green(クローヴァー)」はあります。

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店内はキッチンと客席が仕切りが全くなく同じ空間にあり、カジュアルな雰囲気です。座席は20席足らずの小さなレストレランです。

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隣の席の人たちと体が当たりそうなくらい近いです。

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野菜と果物のショーケースのような冷蔵庫が目に飛び込み、色鮮やかな食材たちが店を象徴しているようでした。

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客席からは、無駄な動きのないシェフたちの様子が伺えました。

それでは、料理を見ていきましょう。

 

スタートは、ひよこ豆のピザ。

ひよこ豆のペーストがソースになっていて、上に更に蒸したひよこ豆と緑鮮やかなパセリがトッピングされています。ひよこ豆のペーストは、カルダモン風味。エキゾチックな風味がこの後の料理を期待させます。

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二品目は、トマト四種とシェーブルのアイスムース。

ソースはガスパチョとバジル。イチジクと生アーモンドが散らされていました。フレッシュなバジルの葉が、ひとさじ毎に口の中に清涼感をもたらし、夏らしさを感じました。シェーブルのアイスに不思議な甘みがあり、溶かしながら食べてもおいしかった。

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三品目は、タイム入りニョッキとジロール茸のスモーク風味スープ。

ニョッキの中のタイムのフレッシュさが、新鮮でした。添えられていた生マカデミアナッツのカリカリとした食感が、アクセント。スモーク風味のコンソメスープが、それぞれの食材を引き立てていました。

 

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4品目は、夏の根菜がたっぷり使用され、グリルされたものもあれば、蒸したものもありました。添えられた黒オリーブの粉末が、味にコクを加え、風味豊かな一品。根菜は、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、ポワロー、セロリ、3種類くらいのズッキーニです。

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下のソースは品の良いトマトケッチャップ風味でした。散らされた可愛らしいハーブたちが、ときどき酸味がありました。

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デザートは、ぶどうのシャーベットと桃のジュレ

シナモン風味のくだかれたビスキュイが合わせられていて、サクサクした食感と香ばしさで、コクを添えています。ペパーミントの爽やかさが最後の一皿にふさわしいです。

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肉や魚のタンパク質がなくても、十分に満足できるディナーでした。もちろん、肉入りのコースも選べます。健康に気遣う人たちに人気があるのも頷けます。

 

このレストランの名前になっているクローバーは、ジャン=フランソワ・ピエージェと妻のエロディの人生を象徴するお守りだそうです。

 

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【店舗情報】

住所 : 5 rue Perronet 75007 Paris

営業日 : 火曜日〜土曜日

営業時間 : 

ランチ    火曜日〜金曜日は12時〜14時、土曜日は12時30分〜14時30分

ディナー 19時〜22時

予約 : http://www.clover-paris.com

 

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