ジェフ・クーンズがパリ市へ捧げるチューリップの花束
2019年10月4日にパリのプティ・パレの庭に、アメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)による彫刻作品「チューリップの花束」が設置されました。
ジェフ・クーンズは、キッチュなイメージを使った大規模な絵画・彫刻作品などで知られる作家です。
これは、2015年のテロによって深い悲しみと強い憤りに見舞われたフランス人のため、アメリカ市民が、支援としてパリ市に提供された記念碑的作品です。
高さ13 m、重さおよそ60トンを超えるブロンズ、スチール、アルムニウムでできています。
11本のチューリップを手で握っている様子は、「人間の精神の喪失、再生、活力」が表現されているそう。
また、パブロ・ピカソの「友情の花束」と「花瓶の女」、モネとマネの花、さらにはフラゴナールの花に触発されています。
↑ピカソの「友情の花束」
「それは心からの贈り物です。この花束は、その色と自由さによって我々の意表をつかせる使命を持っています。いづれパリの遺産の一部となることを願っています」とパリ市長のアン・イダルゴは言いました。
記念碑としては、賛否がありそうな作品ではあるかと思いますが、人々の心の励ましとなる役割を担うこの新たな作品が、パリ市民の懐に収められますように。
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