千花 -SENKA- 日記

やっと始まるクリスマス準備*

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フランスに再度外出禁止令がだされてからほぼ1ヵ月が過ぎました。
昨夜はマクロン大統領が今週末からの新たな方針を発表し、
今まで閉められていた商業施設のオープンを条件付きでみとめるとしました。
クリスマスに向けて規制をゆるめていくようです。

ここまで私たち花屋も生活のための必需品では無いとされ、お店はオープンできないけれど、
インターネットと電話での注文を受けて配達、もしくは店頭での引き取り方式をとりつつ営業をつづけてきました。

(*最初の写真は市場の枝もの、葉物専門の仲卸。クリスマスに向けて、リースやモミの木、松や赤く色付いた実物が並びます。)

初回のロックダウンよりもかなり規制がゆるめの今回、
ありがたいことになんだかんだと仕事があり、結局通常と変わらずに毎日出勤していました。

工事や、撮影などは規制されることがなかったため、
お店にもモードやインテリアの撮影用の花の依頼がいくつかありましたし、
閉まっているデパート内のクリスマス装飾もあり、
どうかオープンしてこれが人目に触れますようにと願っていた訳です。

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そんな間にお店の7周年記念日があり
シャンパンを開けて細やかながらチームのみんなとお祝いをして*

そして、土曜日からはお店がオープン!
明日からはもみの木を店頭にならべ、
いよいよクリスマスの準備がはじまります。

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(*ランジス市場の外にはモミの木専用のスペースができます。)

今日までランジスの花市場も活気がなく、並ぶ花たちも少なかったり、
大量に廃棄される花の話を聞いては胸が痛みましたが、ここから少しでも熱を取り戻せますように。

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(*クリスマスのデコレーション用に染められ、ラメ加工がされた出番を待つ葉物たち。)

ウイルスのこと、ワクチンのこと、政治のこと、なかなか見えないこともたくさんあるのだけれど、
そんな中でも昨夜の大統領の発表後に待ちに待ってオープンする数々のショップからデコレーションのオーダーが続々と入ってきているようで、
私たちの作るものを喜んでくれる人たちがいるのだから、せめてそれに精一杯応えて前向きに*

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さてさて今年はいくつリースをつくることになるのかな...

千花子

フローリスト
東京でデコレーションと花の仕事を経て2009年に渡仏。
2021年5月にブティックCHIKAKOをオープン。
日々移り行く花とパリの街の素敵な一面をお伝えします。

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