*春の訪れ、すみれのブーケ
ちょっと暖かい日が続いてウキウキしていたのも束の間、
またぐっと気温が下がりまだまだ厚手のセーターが手放せないパリです。
そんな中でも、気がつくとあちらこちらの広場に桜の花が咲き始めていたりして、春の訪れを感じます。
さて、写真は南仏の街、トゥーレット・シュル・ルー(Tourettes-sur-Loup)からやってきたすみれのブーケです。
この地はすみれの栽培が有名で、昔は40 ほども生産者があったそうですが、小さくデリケートなすみれの花は栽培が難しく、収穫も手作業となりとても労力が要されることから今はほんの数軒のみがつづけているとのこと。
摘まれたすみれは、花の部分は砂糖漬けやジャム、茎の部分は香水などにもつかわれます。
また、毎年春にはお祭りが開かれ、今年はこの週末3月6、7日に予定されていました残念ながら取りやめに。
来年を楽しみに...
市場には12月ごろから出回っていましたが、それを楽しめる期間もあとわずかとなりました。
デリケートなすみれの花、その優しい香りにうっとりしますが、しかしこのお花の水揚げ(茎を切り戻したり、葉の処理をしたりすること)の方法はかなり大胆です。
ミニブーケを頭から水の中に沈め、その後に水を振り切ります。
お庭のすみれはこれからが季節、春の散歩が楽しみですね。
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