花で紡ぐパリの日常。

さて、なにを詰めよう?

ブロカントで出会う、箱やトレイたち。
以前はどんな人が、何を仕舞っていたのかなと想像を膨らませながら、時代を超えて、私も色々なものをそっと忍ばせています。

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昔は薬の錠剤が入っていた、手のひらサイズのピルケースには、ドライになった紫陽花の花びらを詰めて。

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カラフルなドライフラワーをぎゅっと詰めても可愛いです。

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焼き菓子の型は、香皿として。
私がパリでも東京でも愛用しているのは、「パピエ・ダルメニイ」という、フランスの薬局やオーガニックスーパーなどで手に入る、紙のお香。130年以上昔から、フランスで親しまれています。1分ほどで燃え尽きますが、空気がスッと浄化されるので、御手洗いに置いています。

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蓋付のシルバートレイには、台湾で見つけた、砂糖菓子のようなキャンドルを並べて飾っています。
鈍くくすんだ、エレガントなシルバーと、淡く柔らかな色合いの、ごつごつしたキャンドル。色と形のコントラストが、お互いを引き立て合います。

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何かの部品だったり、ぼろぼろに使い古されていたり。一見すると、「一体誰が、何のために使うの」と呆れて声を上げたくなるようなガラクタも多い、ブロカント。そんな中から、「使い道が思い浮かばないけれど、無性に心惹かれるもの」を持ち帰り、工夫して、家の中でぴったりの居場所を見つけてあげられたときの小さな喜びが、日々の暮らしを豊かにするスパイスになっているのです。

守屋百合香

フラワースタイリスト
パリのフローリストでの研修、インテリアショップ勤務を経て、独立。東京とパリを行き来しながら活動する。パリコレ装花をはじめとした空間装飾、撮影やショーピースのスタイリング、オンラインショップ、レッスン、コラム執筆などを行う。
Instagram:@maisonlouparis
www.maisonlouparis.com

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