軽めのランチ、あるいはディナーにロブスター・ロールはいかが?
Paris 2013.09.18
大村真理子の今週のPARIS
最近のパリでは、ハンバーガー、フィッシュ& チップス、ホットドッグなどをメニューに並べるカフェやビストロが増えている。ハンバーガーは今やメニューにあるのが当たり前というほどの普及ぶり。ホットドッグは以前からもメニューにあったが、それはチーズをのせてトースターで焼いたフランス式のもの。このごろはアメリカ式にチーズなしのホットドッグである。

(左)ル・ロブスター・バー。ロブスター・ロール(26ユーロ)は優しいマヨネーズ味。 (右)船をイメージした店内。
こうした海外のジャンクフード人気に便乗したの新顔が参加。ヴィクトワール広場近くにオマール(ロブスター)・ロールの店「ル・ロブスター・バー」がオープンしたのだ。ブルターニュで獲れたロブスターをたっぷりとはさんだロールパンにフライドポテト、サラダがセットされて供される。素材が素材なので26ユーロと手頃な価格とは言いがたいが、軽いランチやディナーを! というときには最適なひと皿だ。カニをはさんだクラブ・ロールもある。こちらは20ユーロ。これだけでは物足りないというのなら、タラマや海の幸のリエットなどのタパスを前菜にとるのもいいだろう。

(左)メニューは黒板に描かれている。 (中)当店ではブルターニュのロブスターのみをサービス、とうたっている。 (右)クラブ・ロール(20ユーロ)。
ロブスター・ロールはアメリカのハンプトンが発祥の地で、今やニューヨークの人気者だという。「ル・ロブスター・バー」の開店が起爆剤となったのか、その後パリ市内で、ロブスターをメニューに加えるレストランが増えている。例えばパレ・ド・トーキョーの建物内にできたシックな「Monsieur Bleu」(13, avenue du Président Wilson, 75016 Paris)ではロブスター・サラダ、「The Fish Club」(58, rue Jean-Jacques Rousseau, 75001 Paris)はロブスター・サンド、「Jeanne B」( 61, rue Lepic, 75018 Paris)ではロブスター・クロック・ムッシューというように。7月末までの期間限定だったが、アラン・デュカスの魚介レストラン「ル・レッシュ」でもロブスター・ロールが味わえたそうだ。メニューに印刷されていなくても、黒板の本日のメニューにロブスターと書くビストロもあちこちで見かけるようになった。そういえば、パリ郊外のサン・クルー公園で8月23~25日に開催されたフランス最大のロックフェスティバル「Rock en Seine」のポスターにも、大きなはさみのロブスターが描かれていた。セーヌにロブスター!? このブームの影響だろうか......。
41 rue Coquillière - 75001 Paris
営)12:00~14:30、20:00~22:30
休)日曜夜、月曜