パリの中心部に、価格も手頃な
ラクロワ・デザインのミニホテル誕生！

　大村真理子の今週のPARIS

モンタボール通り30番地のHotel du Continent （オテル・デュ・コンティナン）が素敵！
こう聞いて、早速ホームページをインターネットでチェックする人も多いことだろう。しかし間違って改装前のホテルの情報を入手しないように。クリスチャン・ラクロワが内装を手がけ、蘇ったのは2013年のクリスマス直前のこと。改装前も立地とサービスは悪くなかったけれど......。

オテル・デュ・コンティナン。朝食ルーム、リビングルームなど共通スペースにも色が溢れる。

ラクロワは2005年にマレ地区のオテル・デュ・プティ・ムーラン、2007年はオルセー美術館の近くのオテル・ベルシャス、2010年にはノートルダム寺院近くのオテル・ル・ノートル・ダムの内装を手がけている。各ホテル、内装はもちろん異なるが、どれもドラマティックでチャーミングであることに変わりはない。4軒目となる、この25室からなるオテル・デュ・コンティナンも、もちろん！　"大陸"というホテルの名前にちなんで、彼は世界の大陸をフロアごとのインテリアのテーマにした。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア......。旅先のホテルで、さらに新たなる旅を体験!?　というファンタジーが待っている。

左から、アジア、アフリカ、オセアニア。フロア別に異なるインテリアが楽しい。このホテルの魅力を満喫するには、何度も滞在しなければ！

写真は2点ともヨーロッパ。

モンタボール通りに面したホテルを出て右に行くと、シャネルでおなじみカンボン通り、左にゆくとレ・マルキ・ド・ラデュレのあるカスティグリヨーヌ通りにぶつかる。サントノーレ通りも、ヴァンドーム広場もすぐそば、という、パリの中でも素晴らしい場所にあるホテルといえる。便利な場所ながら、モンタボール通りは交通量が少ないので、とても静か。季節によって幅があるが、XS サイズルームは125～200ユーロ、Mサイズルームは135～290ユーロ、XLサイズルームは190～400ユーロである。3つ星ホテルにしては価格も手頃では？

ファンタジーあふれるクチュールドレスのクリエーションを得意としたクリスチャン・ラクロワ。ホテルの内装を創造の場に活躍を続ける。