Paris 連載
今週のPARIS
プランタン・デパートの地下で、バカラの250周年にシャンパンで乾杯!
今週のPARIS
創業50周年や100周年をうたうブランドは他にもあるけれど、バカラの創業250周年という数字には驚かされる。1764年、ロレーヌ地方バカラ村に工場設立を許可したのはルイ15世で、それはマリー・アントワネットの結婚より4年前のことだ。こう考えると、2世紀半の存続の歴史がどれほど祝福に価するかがわかりやすいのではないだろうか。パリ16区のバカラ・ミュージアムでの記念展はもちろんのこと、このフランスの高級クリスタル・メゾンと150年の付き合いがあるプランタン・デパートでも、さまざまな催しで8月23日まで栄光の長寿を祝福中である。

バカラのイヤリングとネックレスはプランタンにて先行販売中。シルクのスカーフ(300ユーロ)は限定商品。photo:Romain Ricard
まず、デパートのメゾン館の6つのウィンドーが6月21日までバカラ一色。ジャングルや熱帯の森といったテーマを得意とする画家ジュリアン・コロンビエが、インド、中近東、ロシアなど6つの旅先にインスパイアされた旅人のアパルトマンという想定で腕をふるったウィンドーだ。これは、バカラは世界中からプレステージの高い品のオーダーを創業時代から続けていることへのオマージュ。シャンデリア、グラス、キャンドルスタンドなどバカラのエレガンスが煌めく幻想的なウィンドーが、覗き込む人々を魅了。


ウィンドー。(上左)アジア、(上右)熱帯地方、(下左)ヨーロッパ、(下右)中近東。photos:Romain Ricard
モード館とメゾン館をつなぐ3階の通路には、ミニ・アルクール展が。そしてモード館内1階の通路では、ポップアップストアを展開中だ。先行販売の品やプランタンだけのエクスクルーシブ品を販売している。パリ旅行の思い出に一生大切にできる一品が欲しければ、奮発するよいチャンスかもしれない。

先行販売品より。(左)アルクール・コレクションのシャンパングラス2個セット 280ユーロ。(右)アルクール・コレクションのキャンドルスタンド 350ユーロ。

プランタンの限定販売品。(左)アルクール・コレクションのフィリップ・スタルクがデザインしたランプ 795ユーロ。(右)アルクール・コレクションの花瓶 価格未公表。こちらは2点のみの販売。photos:Romain Ricard
この売り場から下に目を移すと、地下1階で営業している「La Table Baccarat par BE Alain Ducasse」が眺められる。これはアラン・デュカスがプロデュースする「ビー・ブーランジェピシエ」がメニューを担当するカフェ・レストランだ。デパートの営業時間内ずっとオープンしているので、お腹の空き具合にあわせてティータイムやランチタイムを楽しめるようなメニューである。バカラのグラスでサービスされるシャンパンとスイーツをセットしたバカラ・グルメ・ブレーク(19ユーロ)をオーダーし、バカラの巨大なシャンデリア「ゼニス84」の煌めきのもとで時間を過ごすのはどうだろうか。滅多にできない優雅な寛ぎの貴重な体験を!!

地下の「La Table Baccarat par BE Alain Ducasse」はデパートの開店から閉店まで活用できる。Homard & Tomate(オマール海老とトマトのサラダ 30ユーロ)やCoupe Fontainebleau(レッドフルーツとフレッシュクリームチーズ 7ユーロ)などは、ここだけのオリジナル。カフェ、グラスシャンパンなど飲み物だけの利用も可能。

ウィンドーを手がけたジュリアン・コロンビエがここの内装も担当。photos:Romain Ricard
バカラ250周年
開催中~2014年8月23日
Au Printemps
64, boulevard Haussmann
75009 Paris
営)9:35~20:00(木曜は~20:45)
休)日
http://www.printempsparis.jp/