Paris 連載

今週のPARIS

ラフとエレガンスをミックス。
OFFICINE GENERALEがブティックをオープン!

今週のPARIS

最近、パリの男の子たちがおしゃれになったみたいだ。 おしゃれといっても、とんがり系やストリート系ではなく、上質のシンプルな服を上手く着こなしているごく普通の男の子といった感じ。新しいフレンチ・メンズ・ブランドがこの4~5年の間にいくつか誕生し、健闘しているせいだろうか。1980年生まれのアレクサンドル・マティゥッシがデザインするAmi、モードではなくビジネスを学んだポール・スズゼルバが映画『バリー・リンドン』の登場人物から名前をいただいたというBalibaris、創業2006年と、これらより古くなるが、マチュー・ドゥ・メノンヴィルとレミ・ドゥ・ラカンターヌによるMelinda Gloss......女性デザイナー、ガランス・ブロカによるMonsieur Lacenaireも忘れてはいけない! 巨大なファッション・グループに属していないにも関わらず、これらのプチ・ブランドはオンラインショップだけでなく、すでにパリ市内にブティックを構える成長ぶりだ。

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ピエール・マエオがデザインするOFFICINE GENERALE。古くオーセンティックなブティックを感じさせる言葉OFFICINEに、服に限らず今後デザインなどにも幅が広げられるようにと GENERALEをプラスしたブランド名だ。


そして、この6月、またひとつ若いメンズ・ブランドがブティックをオープンした。ピエール・マエオによるOFFICINE GENERALE。テーラーだった祖父と牡蠣養殖業者だった祖父を持つ彼は、そのオリジンを生かし、軍服や作業衣からのインスピレーションとクラシックなテーラリングをミックスした服作りをしている。従ってデザインはどちらかというとオーソドックス。素材選びへのこだわりが強く、イタリア、イギリス、日本などから理想のものを選んでいる。中国やバングラデシュ製造の大量生産服とは一線を画すべく、メイド・イン・フランスをうたうのがモード界の傾向だが、このブランドもフランスを含むヨーロッパ生産でクオリティの良さを大切にしている。

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秋冬物が並んだドラゴン通りのブティック。英国製生地をつかったフィッシャーマンズ・チノパン、日本製ジャージーを使用したスウェット、クラシックなスーツなど15のエッセンシャルと呼ばれる定番も見つかる。


さて他のブランドが、1号店を右岸に開くのに対して、ピエール・マエオは自分が暮らす左岸のサンジェルマンを選んでいる。服と同じように、70平米のブティックにはラフとエレガンスが共存。奥の試着室は、パリジャンのアパルトマンといった感じ。日本でもセレクトショップに入っているブランドだが、商品のセレクションが幅広いのが本店の魅力。シャツかポロ......ボーイフレンドのお土産探しに、行ってみるのはどうだろうか。

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ブランドの4回目のコレクションにあたる秋冬コレクションより。


OFFICINE GENERALE
オフィシンヌ・ジェネラル
6, rue du Dragon
75006 Paris
http://www.officinegenerale.com/

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