Paris 連載
今週のPARIS
いわし、サバ、マグロの缶詰。これ、とてもフランス的なお土産。
今週のPARIS
缶詰はあまりにも日常的な存在なので、その起源についてあまり気にした事がないもののひとつだろう。食品の長期保存方法発明したのは、ニコラ・アペールというフランス人である。18世紀末のことで、最初彼の殺菌方法による食品保存には瓶が使われていたが、重い、壊れるという欠点があるため、19世紀になって瓶ではなく缶が使われるようになったそうだ。とてもフランス的な品といえる食品缶詰。しかもそれがブルターニュ製だったら、辛党の友達へのお土産に最適では?(ちなみにフランスでは、その危険性はいまだ議論の的だが、缶詰の缶へのBPAの使用が今年から禁止されている)

(左)オデオンからアンシエンヌ・コメディ通りに入って右側。魚の看板が目印のブティック。(右) 魚だらけのパッケージング!
その缶詰が50平米の空間に、これでもか! といわんばかりに並ぶブティックがオデオンにある。これはコンセルヴリィ・ラ・ベル・イロワーズといって、ブルターニュ地方キブロンの缶詰工場の直営店。かつてイワシ漁で栄えたキブロンの漁港近くにジョルジュ・イリエにより1932年に創業された工場で、現在は彼の孫娘キャロリーヌが陣頭指揮をとっている。水揚げされた魚をその日のうちに手作業で、という製造行程は創業当時のまま。鮮度の高い素材が缶に詰まっているわけだ。昔ながらのシンプルなオイルサーディンに加え、今や、その味のバリエーションも豊富となり、選ぶのに迷うほど。

(左)南仏マントンのレモンとハーブで味付けしたサバのフレーク缶。(中)サバ、イワシ、ツナのフレークの6味6缶セット。その名もフレーク・ファミリー。13,90ユーロ。(右)このブランドの昔ながらの定番缶はオイルサーディン。小5缶セット9,95ユーロ、大(写真)5缶セット14,50ユーロ。頭と尾を互い違いにしてぎっしりとサーディンを詰めるのは、几帳面な手作業で!

縦長の店内、これでもか! といわんばかりに缶詰が並ぶ。エプロンの模様に使われているのはオマール。ビスク・ドマールも人気缶だ。
この工場が扱う魚はいわし、マグロ、サバがメイン。オイル漬けはもちろん、アペリティフ用に味付けしたタイプ、トースト用......。さらには、ココナッツとジンジャー味のホタテ貝や、ヒラタケとラングスティーヌの煮込みといった、メインディッシュ的な料理缶詰までも。パリ市内のデパートや食料品店と違って、ここは工場直営店。従ってお買い得価格である。単品売りではなく、3個や5個といったセット売りだけなので、お土産だけではなく、まずは滞在中に自分で食べてみて......。リエットでバゲットがすすむ! ということになるはず。

ネットごしにのぞく、カラフルなイラストが楽しい。

(左)缶詰の缶詰!! 12,90ユーロ〜。(中)オニオン・コンフィとアンチョビ、といったスプレッドのセット。(右)Party time for Mister Lobster and Mrs. Sardine と命名されたミニ・スーツケース。缶詰だけでなくノートや鉛筆もセットされて27,50ユーロ。
Conserverie la belle-iloise
7, rue de l'Ancienne Comédie
75006 Pari
Tel.0 1 43 26 17 73
営)9:30〜20:30
休)なし
https://www.labelleiloise.fr/fr/