中国 「最も中国らしい都市」、西安のラグジュアリーな過ごし方。

中国中央部に位置する陝西省の西安。かつて「長安」と呼ばれ、約二千年にわたり、数々の王朝の都として栄えた中国の古都です。

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西安は、シルクロードの東の起点だった街でもあり、歴史遺産の宝庫。日本ではあまり知られていませんが、城壁に囲まれた旧市街や郊外の兵馬俑(へいばよう)など、見どころがとても多く、実は旅行者に大人気の街。

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世界各地から西安を目指す旅行者が、必ずといっていいほど訪れるのが、西安中心部から車で約1時間の場所にある兵馬俑。秦始皇帝陵の近くにある兵馬俑を保存する「兵馬俑博物館」は、世界遺産に登録されています。

古代中国で埋葬の際に副葬された人形が、俑。兵馬俑とはそのうち、兵士及び馬をかたどったもの。秦始皇帝陵を永遠に守る等身大の兵士や馬が、1号館から3号館まで、約8000体もずらりと並ぶスケール感はまさに圧巻! 

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1974年に発見されるまで、なんと2200年もの間、地下に眠ったままだった兵馬俑。20世紀最大の発見といわれ、しかもまだ発掘途中! これは一見の価値ありです。

兵士の表情は、ひとりひとり異なっていて、時空を超えて目前に始皇帝の軍隊が甦ったかのよう。

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西安市内の城壁は、完全に保存されている世界最大の古代城壁。周囲約14キロ、高さ約12メートルの堅固な城壁です。城壁内部は、いまも碁盤の目のような造りで、日本の平城京も平安城も、当時のこの街に倣って造られていたのだな、と思うと、ちょっと感慨深いものが。
城壁内にある鐘楼や鼓楼は、西安でも人気のフォトスポットです。

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中国らしい訪問スポットが、「中国最大の石造の書庫」とも称される「西安碑林博物館」。歴代書家の石碑を数多く収集、展示しています。草書や楷書など、いまの漢字書体のルーツがすべてここに。いわば、石に彫られた書の芸術。日本との繋がりも深く感じられます。

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地元料理も楽しみ! 西安といえば、唐辛子をはじめとするスパイスをたくさん用いた辛い料理が有名。イスラム教徒の回族が作る麺も豊富で、なんと100種類以上の麺があるそう。最近、日本でも話題の幅広麺「ビャンビャン麺」も、西安名物です。伝統のお茶「伏茶」も、昔ながらにお皿でいただきます!

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西安での滞在には、昨年6月に開業した「ザ・リッツ・カールトン西安」がおすすめ。ビジネス街中心部に位置し、さまざまな歴史的文化的名所に行くのにも便利です。
施設全体はモダンデザインですが、西安の歴史や文化に根付いた要素をも取り入れていて、歴史と現代が融合する印象。

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たとえば客室バスルームの壁のデザインも、イスラムの意匠を取り入れたもの。
夕方にはロビーで、ゲストは無料で西安名物のザクロのお茶をいただけるのも素敵な趣向です。

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洗練された食も魅力。
メインダイニングの「西安キッチン」では、西洋料理と郷土料理が楽しめます。
セレクションが大充実の朝食には、ニンニクや唐辛子に熱した油をかけて仕上げる汁なしの油溌麺やビャンビャン麺、西安風ペストリーなど、ローカル料理も豊富。

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コスモポリタンな雰囲気の鉄板焼きレストラン「Tasuro」は、日本人シェフも活躍していて、地元の富裕層に大人気。広東料理の「Jing Xuan」は、本格的な味わいにイノベーティブなアクセントを利かせています。

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高層階にあり、西安のスカイラインを眺められる「フレア・バー」では、兵馬俑やシルクロードをイメージしたミクソロジーを、ぜひ味わって!

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初めて訪れる中国の都市は、滞在するホテルに悩みがち。でも、西安で最もラグジュアリーな「ザ・リッツ・カールトン西安」にステイすれば、安心で、快適で、おいしい時間に満たされます。

ザ・リッツカールトン西安
www.ritzcarlton.com

Michiyo Tsubota

旅エディター・ライター

編集・広告プロダクション勤務を経て、フリーランス。女性誌や旅行誌を中心に、旅の記事の企画、取材や執筆を手がける。海外渡航歴は70カ国余り。得意分野は自然豊かなリゾート、伝統文化の色濃く残る街、スパ、温泉など。

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